内容説明
「石油ピーク」にすでに到達し、1バレル100ドル時代に突入する!残された資源の争奪戦は、利権を巡る主要国の戦略とともに、激化の一途を辿る。混迷するポスト石油時代を占う。
目次
第1章 最後の石油争奪戦が始まった
第2章 地球は有限、自然にも限りがある
第3章 エネルギーが決める文明の姿
第4章 そして二〇世紀は石油の世紀
第5章 今ある危機を認識し「石油ピーク」を考える
第6章 資源とは何か、油・ガス田とは―「石油学」を学ぼう
第7章 「地球の限界」が近づいている
第8章 二一世紀の脱浪費社会
著者等紹介
石井吉徳[イシイヨシノリ]
工学博士。東京大学名誉教授、(社)日本工学アカデミー・科学技術戦略フォーラム代表、地球こどもクラブ会長。1955年東京大学理学部物理学科(地球物理)卒業。石油開発産業を経て、1971年東京大学工学部資源開発工学科助教授、1978年教授。1993年退官し名誉教授。前国立環境研究所副所長を経て1996年から1998年まで所長。2000年より2006年富山国際大学教授。2006年3月退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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渓流
1
「地球最後のオイルショック」、「血と油」を読んだ身には平々凡々たる本。タイトルの石油最終争奪戦と世界を震撼させるピークオイルの真実と言うコピーに惹かれて手に取ったが羊頭狗肉。筆者の思いには共感するが、感情でモノを喋っており、とても科学者とは思えない。原油は地下にプールの水のように滞留し、それをストローですっていると考える人はそう多くは無いと思うが、この著者はそうではないと思っているらしく、何度もこのトピックを取り上げて、議論を進める。論理の脱線もいいところ、自分の思いだけで石油を語ってもねえ。2009/11/11