出版社内容情報
《内容》 ガイドラインの変更や新たな基準を取り入れ，スポーツ医学の現場で必須の最新メディカルチェックについて，対象別，診療科別，疾病・障害別，20種目のスポーツ種目別に，この分野のエキスパートがわかりやすく解説．成人・小児・スポーツ選手などレベル別のチェックポイント，非専門医が行う検査と判断，専門医が行うチェック，一般検査と二次検査の分岐点など，スポーツ医として知っておくべき情報を残らず網羅．
《目次》
【主要目次】
I．総論
１．メディカルチェックの基礎
Ａ．メディカルチェックとは
Ｂ．メディカルチェックの組み立て
Ｃ．メディカルチェックからみた運動処方
Ｄ．メディカルチェックからみた診断書
２．メディカルチェックシステムの現況
Ａ．諸外国におけるメディカルチェックの現況
Ｂ．メディカルチェックシステムの項目と費用
３．メディカルチェックにおける循環器検査
１．心電図
２．ホルター心電図
３．心エコー
４．胸部Ｘ線
５．その他の検査
４．メディカルチェックにおける血液・尿検査
Ａ．一般血液・生化学・尿
Ｂ．ウイルス抗原・抗体
５．メディカルチェックにおける呼吸・循環機能検査
１．運動の生理学
２．呼吸器系のメディカルチェック
３．呼吸機能検査法
４．動脈血ガス分析
５．運動負荷試験
６．対象別の呼気ガス分析の目的
６．メディカルチェックのための運動負荷試験
１．メディカルチェックとしての運動負荷試験の目的
２．運動負荷試験の方法
３．運動負荷試験の実際
７．スポーツ選手における突然死とメディカルチェック
Ａ．各国のスポーツにおける突然死
Ｂ．スポーツ選手における突然死
Ｃ．スポーツ選手のメディカルチェックとその限界
II．対象別にみたメディカルチェック
１．小児スポーツ
Ａ．小児科系
Ｂ．整形外科系
２．成人スポーツ
Ａ．内科系
Ｂ．整形外科系
３．女性スポーツ
Ａ．産婦人科系
Ｂ．整形外科系
４．高齢者スポーツ
Ａ．内科系
Ｂ．整形外科系
５．スポーツ競技選手
Ａ．内科系
Ｂ．整形外科系
III．各科診療科からみたメディカルチェック
１．耳鼻科
２．眼科
３．歯科
４．精神科
IV．疾病・障害からみたメディカルチェック
１．肝機能障害
１．肝障害の診断・原因
２．ウイルス性肝炎
３．肝障害と運動
４．肝障害をみたときの対処の実際
５．肝炎ウイルスキャリアの取り扱い
６．おわりに
２．腎機能障害
１．腎疾患患者でのメディカルチェック
２．腎疾患患者でのスポーツ許可条件
３．おわりに
３．冠危険因子保有
Ａ．高血圧
Ｂ．高脂血症
Ｃ．糖尿病
Ｄ．高尿酸血症
４．身体障害
１．脳血管障害（CVD）
２．パーキンソン病（PD），パーキンソン症候群（PS）
５．呼吸器疾患
１．スポーツの適応疾患と禁忌項目
２．スポーツ許可のためのメディカルチェック項目
３．メディカルチェックによるスポーツ許可条件
４．スポーツを中断する事項
５．おわりに
V．スポーツ種目別のメディカルチェックポイント
１．マラソン
２．トライアスロン
３．中高年のジョギング
４．中高年の登山
５．体操
６．野球
７．ゴルフ
８．サッカー
９．バスケットボール
10．バレーボール
11．ラグビー
12．テニス
13．卓球
14．ゲートボール
15．レスリング（アマチュア）
16．柔道
17．水泳
18．スクーバ
19．スキー
20．スケート
付章I
１．ドーピングコントロール
１．禁止物質の分類
２．禁止方法
３．一定の状況において禁止される物質の分類
４．競技会外検査
５．薬物使用申告についての戦略
２．セックスチェック
１．女性証明検査の目的
２．女性証明検査の実際
３．現状における問題点
４．今後の動向
付章II
心電図メディカルチェックの実例
症例１ マスターズ水泳選手での運動負荷ST下降を呈した例
症例２ 冠危険因子の複数保有者で著明な運動負荷ST下降を呈した例
症例３ 運動誘発性上室頻拍に顔面浸水（冷水）が有効であった例
症例４ 運動誘発性左脚ブロックを呈した例
症例５ 選手引退後R波が激高した例
症例６ 大動脈弁閉鎖不全症
症例７ 運動療法で降圧がみられた例
症例８ 徐脈性心房細動
症例９ 病的ST上昇を認めたラグビー選手
症例10 Brugada型心電図を認めた市民ランナー
症例11 一過性心室調律を呈したプロサッカー選手
症例12 運動で消失する異所性上室頻拍
症例13 通常の運動負荷で誘発しえなかった一例
症例14 スポーツ参加のメディカルチェックで診断された肥大型心筋症の一例
症例15 スポーツ活動中に心拡大を生じた一例
症例16 スポーツ心臓との鑑別が必要である一例
内容説明
本書作成においては、前身である「スポーツのためのメディカルチェック」の理念を継承しつつ、“健康日本２１”において多くの人たちがスポーツに関与する時代となり、従来の医師、看護師、理学療法士、トレーナー、学生、その他のスポーツ関係者に限らず、より広いスポーツに参加し、携わる方々にメディカルチェックをより知っていただくことを目的として疾病やスポーツ別に必要なメディカルチェックの内容をより明快にかつ簡潔にまとめることを心がけた。それぞれの項目において、プライマリケアから二次検査、専門医へと３段階で構成し、スポーツ種目別の項目では、メディカルチェックのポイントを絞り込んで示したことから、ハンドブックとして読みやすく、判りやすいコンパクトな構成となっている。
目次
１ 総論（メディカルチェックの基礎；メディカルチェックシステムの現況 ほか）
２ 対象別にみたメディカルチェック（小児スポーツ；成人スポーツ ほか）
３ 各科診療科からみたメディカルチェック（耳鼻科；眼科 ほか）
４ 疾病・障害からみたメディカルチェック（肝機能障害；腎機能障害 ほか）
５ スポーツ種目別のメディカルチェックポイント（マラソン；トライアスロン ほか）
付章１（ドーピングコントロール；セックスチェック）
付章２（心電図メディカルチェックの実例）
著者等紹介
村山正博［ムラヤママサヒロ］
横浜市スポーツ医科学センター長
武者春樹［ムシャハルキ］
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院循環器内科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
