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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネコベス
21
1970年代に発刊されていた雑誌「奇想天外」を作家の山口雅也氏らが21世紀によみがえらせたアンソロジー集。ちょっと山口氏の嗜好が強すぎるがバラエティ豊かでマニア向け同人誌のような濃厚な内容。個人的にはバークリー研究家の森英俊氏のお蔵出し未訳短編「電話にて」「驚かない女」が読めて大変うれしい。カミのオルメス物「死んだボクサーの謎」は安定のくだらなさで笑えた。ボブ・ショウの古典的SF「侵入者」も面白い。国内物では法月綸太郎の凝った怪談話「葬式帰り」が抜群。他には恩田陸の「降っても晴れても」が良かった。2018/04/04
はなん
21
発行されていた当時を全く知らず、それが2冊で今回作られると聞いたときはとても嬉しかった。だってこの雑誌から作家新井素子は始まったんだもの。ということで、昨年12月から開いてようやく一応読了。素子さんの作品がとても好き。こういうお話を望んでいたんだな、と気付く。有栖川有栖×山口雅也のマンザイに笑い、続く北村薫氏を含めた3人の対談も興味深かった。恩田陸さんの作品も強く心に残る。そう。これは「雑誌」なんだ。アンソロジーでも短編集でもなくいろんな事が盛り込まれる「雑誌」基本、マンガも含めてあまり雑誌を手にしない→2018/01/14
ハスゴン
20
分厚いですが、それぞれの切り口が楽しめました。2018/02/26
阿部義彦
20
ようやくよみおわりましたあ!伝説の雑誌を今のメンツで作ったらこんなに豪華な執筆陣が「奇想天外」のためならばと喜んで新作を書き下ろして下さいました、それが凄いです、綾辻さんとか京極さんはやはり若い時にどハマりした雑誌なので喜んで新作(内容も奇天烈)をくださったし、その他新井素子さん、有栖川さん、恩田陸さんと井上夢人さんは私初めて読ませてもらいました。何よりも宮内悠介さんの「三つの月」良かった、「ディレイエフェクト」より気に入りました。漫画も喜国雅彦や本さんの「レコスケ」ありーの、SFミステリーファン大満足。2018/01/15
kri
7
図書館でふと目に付いて借りてみた。うーん…マニアなミステリー&ホラー、SFファンではないので有り難みが今ひとつわからない。個人的には宮内悠介「三つの月」が興味深く、10年来通っている整体の先生に語ってみた。科学的エビデンスに基づく西洋医学の医師が日々人の肉体に関わるうちに疑問を感じて、カイロプラクティックや漢方などに方法を変える、ということは意外にあることだよ、と言っていた。あとは飛ばし読みでページ数の半分くらいしか読んでない。2018/05/15