出版社内容情報
《内容》 呼吸器の基本的な解剖や機能から始まり,検査の目的と手法を解説.それらを踏まえたうえで,主な疾患について臨床所見,治療法などの解説が続きます.この1冊で呼吸器に関するすべてが理解できます.とくにX線所見,病理所見は典型例が厳選されており,貴重なデータ集になっています. 《目次》 第1章 全体像を把握する肺の構造と機能呼吸器疾患発症のメカニズム呼吸器疾患主要症候検査・診断・治療の流れ他臓器疾患の肺症状呼吸器疾患の社会問題第2章 検査の目的と結果のよみ方血液検査肺機能検査画像所見感染症検査気管支鏡検査侵襲的検査病理組織第3章 どんな疾患があるのかかぜ症候群肺炎誤嚥性肺炎肺化膿症,膿胸結核,非定型抗酸菌症気管支喘息過敏性肺炎サルコイドーシス器質化肺炎,好酸球性肺炎気管支炎,気管支拡張症びまん性汎細気管支炎肺気腫特発性間質性肺炎膠原病随伴性間質性肺炎じん肺症薬剤性胚障害急性呼吸促拍症候群肺血栓塞栓症過換気症候群,低換気症候群睡眠時無呼吸症候群呼吸不全原発性肺癌,転移性肺癌縦隔腫瘍胸膜中皮腫肺嚢胞症,気胸胸水貯留まれな呼吸器疾患
内容説明
現実の場で酸素投与、呼吸器リハビリを考えるとき、患者個々人の呼吸生理病態を十分に理解している必要がある。酸素投与が呼吸抑制にならないか?動脈血の酸素分圧はどのくらいの値を期待するのか?呼吸器病棟にはあたかもエベレスト無酸素登頂と同じ状況の患者がたくさんいる。呼吸器疾患の看護は低酸素負荷を理解することでもある。一方、肺癌患者においては多発転移が患者を苦しめる。脳転移、骨転移巣骨折による運動不能の患者の看護も受けもつ。また、感染症患者に対しては院内感染への配慮も必要となる。感染症、炎症、腫瘍患者が集まる呼吸器病棟・外来の現場における看護は、精神的にも肉体的にもタフネスが要求される。本書では、そうした日頃の行動に指針となる病態理解と対応が生まれ、医療チームとしての充実が図られることを意図している。
目次
第1章 全体像を把握する(肺の構造と機能;呼吸器疾患発症のメカニズム;呼吸器疾患主要症状 ほか)
第2章 検査の目的と結果のよみ方(肺機能検査;画像所見;感染症検査 ほか)
第3章 どんな疾患があるのか(感染症;アレルギー性疾患;気道湿性疾患 ほか)
著者等紹介
日野原重明[ヒノハラシゲアキ]
聖路加国際病院理事長
井村裕夫[イムラヒロオ]
前京都大学総長
岩井郁子[イワイイクコ]
聖路加看護大学教授
北村聖[キタムラキヨシ]
東京大学助教授
貫和敏博[ヌキワトシヒロ]
東北大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。