内容説明
課税の論理と納税の論理の調和、そして、税法の正しい理解は健全なる常識から生まれるという二つの命題の基に説きおこした本書は、納税の義務は、セルフ・アセスメント(自己賦課)に根ざすところから生まれるのであって、租税法律主義の根本もそこにあるとする著者が、長年の実務経験の中で、直面した問題事例をとりあげて、税法解釈のあるべき姿を問うたものである。
目次
序章 租税法律主義と納税の義務
第1章 税法上の益金性・損金性等の問題
第2章 税法上の債務・資本の問題
第3章 相続課税をめぐる諸問題
終章 租税法律主義と相続税法上の「時価」(事例)