ユニクロ症候群(シンドローム)―退化する消費文明

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ユニクロ症候群(シンドローム)―退化する消費文明

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492761915
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C3033

内容説明

「ユニクロ」の驚異的成功の背景は、「経済の衰退と若者の感性圧縮による消費文明の退化」にある。本書は「ユニクロ症候群」とも言うべき広範な社会現象を捉えて「退化する消費」という現実を明らかにするとともに、「グローバル平準化」という消費スタイルから産業構造にまで及ぶ歴史的変化を、衣料品業界のみならず家電業界や自動車業界まで視野を広げて浮き彫りにしたものである。

目次

第1章 ユニクロ栄えて国滅ぶ?
第2章 成果なきユニクロ症候群
第3章 ユニクロ成長の軌跡
第4章 国民的ブランドからグローバルブランドへ
第5章 ユニクロは古典的ビジネスモデル
第6章 ファーストリテイリングは5兆円構想を達成できるか?
第7章 退化する消費文明
第8章 没落する日本

著者等紹介

小島健輔[コジマケンスケ]
小島ファッションマーケティング代表取締役。慶應義塾大学商学部卒業。大手婦人服専門店チェーン、コンサルタント会社を経て、1981年に小島ファッションマーケティングを設立。感性に依存しがちなファッション業界にあって、データに基づく科学的マネジメントと現場の技術革新に基づく経営戦略を提唱してきたビジネス・エンジニアである。SPAから百貨店に至るグローバルなビジネスモデル研究と商業立地分析をベースに、ブランドビジネスや商業施設のコンサルティングやプロデュース活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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玉子

4
クソ本との噂を聞き嬉々としてページを開くも、業界解説、統計、ビジネスモデルの分析はまともで大変面白く、興味深く読めた。しかし評判通り、ちょくちょく名言が。「デジタルに感性を圧縮された」「デジタル世代の感性退化」「ドライブの官能に踊らなくなった若者」←ここ全文引用したいくらい最高に面白い!「幼稚園的ななかよし社会主義」「容易に鬱に陥る柔な若者」デジタル!デジタル!…もしかして、覚えたての言葉を使いたいアレだったのかな?(-^〇^-)分量は僅かながら、この蛇足のインパクトはすごい。2011/09/28

ケルトリ

3
後半の『若者批判』が逆に面白い。 『デジタル世代はアナログでしか分からない高品質やデリケートな風合いを知らない(俺たちが良い物を作っても若者が理解してないから売れない)』『日本が没落するのは、若者の退化が要因』『退化した若者が社会人になったせいで、日本の企業を弱体化させた』『弱体化した若者に流されて、消費も落ち込んだ』『若者の退化が国を滅ぼす』 まぁ、面白い考えが満載でした。2020/01/25

みこれっと

3
あるファッション関係のデレクタさんがおススメしていた著者だったので、手始めにユニクロ関連を選んでみました。ユニクロが田舎のさえない洋服屋さんだった頃から、フリースでの爆発的な売上をきっかけに一気にアパレル業界を駆け上がって行く様がよく解説されてて面白かった。懐かしのユニクロのロゴマークが眼にしみる(笑)2018/03/19

shinyanya

3
垂直統合型と水平分業型に関するビジネスモデルの話は初めて知って、とても面白かった。しかし、「幼稚園化する日本」・・か。笑えない。いつもながらここまで日本の経済面、文化面での衰退を論理的に指摘されると反論のしようがない。日本がこの先国際的に独自に存在感を示し(それはもはや経済ではない)、日本というアイデンティティーを確立していかなければならない。日本の文化を見直し、日本のよさはどこか真剣に考えないと。当然のことながら、これは日本人である自分のアイデンティティーとも関わってくる。ある意味チャンスかなとも思う。2011/01/03

メルセ・ひすい

3
14-12 赤07 失われた10年いや20年イヤ30年…そして経済大国? のいや日本そのものの終焉?ユニクロ栄えて?国滅ぶ!●会社と言う組織は働く人々=家族も含めた労働者諸君の幸福・薔薇色の社会…そのための経済活動では…「消費の退化」 JAP.国民総白痴・幼稚園化の恐怖。ここから30年後、今の若者世代のあとの世代で、アジア、世界の尊敬する江戸文化に回帰できるの?(((( ;°Д°))))限りです。 衰退する日本と興隆するアジアの消費スタイルから産業構造にまでおよぶ、歴史的変化の深層に迫る。2010/11/01

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