出版社内容情報
ミクロ経済学の最新動向は価格メカニズムを中心とした分析から、契約、取引、組織に注目した分析に移っている。本書は、この最新テーマをやさしく解説。
内容説明
最先端のテーマを、数式を用いずにやさしく解説。
目次
契約理論の新展開
不完備契約の考え方
不完備契約理論の基礎
企業の境界と所有権の配分
権限配分への応用
形式的権限と実質的権限
法律の役割
公的企業組織の問題
民営化の問題
金融契約への応用〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葉
2
契約理論の本二冊目です。企業と株主、企業と債権者の違いについて事細かく式を用いながら進めていきます。情報の非対称性が生み出す、不完備な状態が非効率を招く一方で、契約における裁量の決定権を保有する主体によって、効率性も異なってくることを証明しています。また、金融による契約などもありとても良かったので、また再読します。2012/07/13
Nabe
0
〜5章 授業 ・6章2021/01/07
ぬめぬめ
0
経済学の契約理論に関する本で、不完備契約にフォーカスして、その基本的な考え方から様々な応用まで簡単ではあるが触れていて、ざっくり感覚を掴むのにはいいかなぁと。基本的なミクロ経済学をやってから読むと理解は捗るかも。所有権や決定権、事後の交渉の可能性などによって効率性が大きく変わってきてしまうというのは面白いなぁと。個人的にはマクロへの応用のとこなど特に興味深かった。2018/01/15