天才建築家ブルネレスキ―フィレンツェ・花のドームはいかにして建設されたか

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487797042
  • NDC分類 523.37
  • Cコード C0098

内容説明

ルネサンス期イタリア。ミラノ、ナポリ、フィレンツェが威信をかけて半島の覇権を争っていたそのころ、一人の天才建築家が叡智を傾け、宿敵たちの策謀に屈することなく前代未聞の壮大な建築プロジェクト、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の完成に取り組んでいた。

目次

美麗かつ堂々たる聖堂
サン・ジョヴァンニの金細工師
宝探しの男
でたらめで笑止千万
宿敵たち
名もなく家柄もなく
前代未聞の機械
抗張力環
太っちょ大工の物語
五分尖頭
れんがとモルタル
環から環へ
アルノの怪物
ルッカの水攻め
不運の連続
献堂式
ランタンの設置
偉大なる天才、ここに眠る
喜びのねぐら

著者等紹介

キング,ロス[キング,ロス][King,Ross]
英国の作家。カナダに生まれ、英文学の博士号を取得。ロンドン大学で研鑽を積むため92年に渡英。その後、歴史小説家に転身し、18世紀ロンドンの仮面舞踏会やオペラの世界を描いたDomino(1995)、17世紀ヨーロッパの暗号とスパイを描いたExLibris(1998、邦訳『謎の蔵書票』早川書房)を発表し、ヨーロッパ文化への造詣の深さと精彩に富んだ筆致で高く評価された。両作品は7か国語に翻訳されている。現在はオクスフォード近郊、ブレナム宮殿で有名な歴史の町ウッドストックに在住

田辺希久子[タナベキクコ]
翻訳家。東京教育大学卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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figaro

4
ルネサンスはこの人から始まると評されることもあるブルネレスキが、サンタマリア・デル・フィオーレ教会(ドゥオーモ)のクーポラを設計し建築する4半世紀を描く。フィレンツェの造営局は、工期ごとにコンペを行い、その度にブルネレスキの案を採択する。迫枠なしで大アーチを組み、地上80メートルに重さ2トンの大理石を荷揚げする巻上げ機を設計し、抗張力環でフープ応力に立ち向かう。古代ローマの遺跡を渉猟し、悪魔の家(パンテオン)を精査して、ゴシック建築の醜さを看破する。他を睥睨する天才ブルネレスキの実像がよく表されている。2019/09/19

takao

3
ふむ2023/07/05

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