国際通信の日本史―植民地化解消へ苦闘の九十九年

国際通信の日本史―植民地化解消へ苦闘の九十九年

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 265p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486014829
  • NDC分類 694.21
  • Cコード C1021

内容説明

本書は、国際通信の日本史を物語ったものである。

目次

第1章 明治二十三年・呼子~壱岐~対馬間海底ケーブル決死の奪回折衝
第2章 幕末~明治初期・列強を迎え撃ったわが国電信の先覚者たち
第3章 明治三年・ロシアと結託して日本に乗り込んだ大北電信会社―徒手空拳の寺島宗則鏤骨の大折衝
第4章 明治十年代・電気通信産業の基礎を築いた先覚者たち
第5章 明治十五年・屈辱の新免許状―「無期限の権利」という言質
第6章 明治二十七、八年・日清戦争後の大発展と日本人のみによる初の長距離布設
第7章 明治三十七、八年・日露戦争で証明された児玉源太郎の先見の明
第8章 大正二年・日本独自の日支海底ケーブルに向けて火を吐く大折衝
第9章 昭和十年・世界を驚嘆させた松前重義の無装荷ケーブル(平成期、世界の海で活躍する日本の光海底ケーブル)
第10章 昭和十八年・ついに回復した日本の自主権(昭和二十二年、占領による無念の利権復活)
第11章 昭和四十四年・苦節九十九年ついに完全平等を達成!―実った世界戦略と関係国への利益提供
第12章 むすび―肝に銘ずべき教訓の数々

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

7
幕末ドラマは大規模な内戦と列強の軍事介入を回避したという場面で終わる。ところが、植民地化への列強の意図は維新後も執拗にわが国を襲った。国力の圧倒的な格差により国際通信分野は明治初期に植民地状態に。その自主権を完全回復したのは、不平等条約改正に遅れること58年後の1969年。デンマークの大北電信会社に海底ケーブルを陸上のネットワークに繋ぐ陸揚権を与えてから99年後。わが国の無線技術が日露戦争当時に早くも世界水準に達し、光海底ケーブル技術が他の追随を許さないことは、イノベーションで弱みを克服した結果だ。2013/09/25

にゅにょらんぱ

1
栄光出版社から再版された方を読みました。2010/01/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6608
  • ご注意事項