内容説明
人権は普遍的か、あるいは、文化や経済発展によって異なる相対的なものか。本書は現在支配的な欧米中心の人権観を克服し、文際的人権論による途上国を含めた人権の普遍化を提唱する。
目次
第1章 国際秩序を揺るがす三つの相剋と文際的アプローチの必要性
第2章 国際社会における自然権思想
第3章 人権は主権を超えるか―不干渉原則と「普遍的価値」との相剋
第4章 人権の普遍性対相対性論争と現行人権基準の問題性
第5章 欧米中心主義、自然権中心主義、個人中心主義の問題
第6章 人権の普遍化と非欧米諸国
第7章 文際的人権観の模索