内容説明
社会史研究とは自分の奥底に深くわけ入ってゆく試みであり、外的事象と対応するものを自分の中に発見することである。
目次
思想史から社会史へ
獄中に映された昭和史
〈自分の中を掘る〉ということ
ヨーロッパ中世に生きた人々の光と影
歴史家はなぜ歴史が書かけないか
社会史研究の出発点
民衆本『ウーレンシュピーゲル』を読む
カルミナ・ブラーナの世界
メルヘンにみる中世人のこころ
家を越える絆
市営の娼婦宿
火と竃をめぐる民俗
「トニオ・クレーガー」のダンス教師の周辺
子供の見えない街
匂い
受験の頃
海港のさまざまな営み〔ほか〕