ちくま文庫
悪魔のような女たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 443p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480420664
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

若い陸軍士官と高貴玲瓏たる美女アルベルトの秘密の逢瀬をまつ戦慄の結末、パリの〈植物園〉の檻の前で、獰猛な豹の鼻面をぴしりと黒手袋で打つ黒衣の女剣士オートクレールの凄絶な半生、みずから娼婦となってスペインの大貴族の夫に復讐を図る麗しき貴婦人シエラ=レオネ公爵夫人…。華麗なバロック的文体で描かれた六篇の数奇な物語を、魅力あふれる新訳でおくる。

著者等紹介

ドールヴィイ,ジュール・バルベー[ドールヴィイ,ジュールバルベー][D’Aurevilly,Jules Barbey]
1808‐1889。フランスの小説家・批評家。ノルマンディー地方の生まれ。反時代的なダンディズム、貴族主義、カトリシズムの旗印を掲げて文壇に君臨、「文学元帥」と呼ばれた。世紀末デカダンス美学を体現した重厚華麗なバロック的文体の小説、攻撃的な記事などを残した

中条省平[チュウジョウショウヘイ]
1954年生。学習院大学フランス文学科教授。東京大学大学院博士課程修了、パリ大学文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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きりぱい

8
本筋はシンプルなのに、そこに至るまでが長い。発禁処分になったそうだけれど、今読むと表現は直接的でなく意外にあっさり。もっと熱烈に、もっと忌わしく、と心情の訴えてくるところが微妙に物足りない。「深紅のカーテン」は事をどう収めたのか謎が残り、「ホイスト勝負の札の裏側」も、え、赤子は誰の?と疑問が。「ドン・ジュアンの最も美しい恋」は、ドン・ジュアン関係なくて肩すかしながら、オチには、ほう!「罪の中の幸福」は女剣士の造形がいい。「ある女の復讐」は、貴族の名を尊ぶ女とは反対に汚したい女の凄み。ん~まあまあかな。2012/04/09

刳森伸一

5
女性をテーマにした短篇集。作者がダンディとして名を馳せるだけあって、文章や内容に独特の美学を感じる。タイトルは『悪魔のような女たち』だが、実際には悪魔というより、女性差別蔓延る世界において自分の意思で動く、まさに人間的な女性が主人公といえる。なかなかの傑作揃いだが、何といっても「ある女の復讐」の凄みに魅かれる。ラストを飾るに相応しい素晴らしい短篇だと思う。2017/05/22

白黒豆黄昏ぞんび

5
熱情!2014/01/31

rinakko

4
とても面白かった。一篇ずつゆっくり読んだ一冊。フランスデカダンの“宿命の女”たちが、艶に妖に時に清らに笑みながら、各々の物語の中で待ち兼ねている。彼女たちの恋は、華麗な徒花のようだ。語り手が老ブラッサール子爵から聴きだした話「深紅のカーテン」は、下宿先の娘アルベルトの美女ぶりが忘れがたい。他、尊大な美貌の女が黒豹と対峙する導入が素晴らしい「罪のなかの幸福」や、肉体も魂も復讐の道具にした公爵夫人の恐るべき崇高を描く「ある女の復讐」がとりわけ好き。「無神論者の饗宴にて」の凄まじい終盤からラストのおちもよかった2012/06/26

hgstrm2

3
没落を目の前にしながらも、その心意気と矜恃とを炸裂させるフランス貴族の気迫と凄み、ダンディズムに満ちていて、圧倒される。人間として豪奢、とでもいおうか、非常に強い、人間の魂の力のようなもの。「悪魔の最高のご馳走、それは無垢である。」にはしびれた。まさに悪魔的な小説ばかり。2014/10/20

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