ちくま文学の森 〈15〉 とっておきの話

ちくま文学の森 〈15〉 とっておきの話

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  • サイズ B6判/ページ数 486p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784480101150
  • NDC分類 908

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

103
なつかしい話ばかりです。どこかで読んだ覚えのある短編がいくつか収められています。前21編ですが、この本の中では、中島敦、幸田露伴、志賀直哉など読んだことがあります。海外の作家のモーパッサン、マーク・トゥエインなども印象に残りました。短いけど表題のとおりいい作品ばかりでした。2017/07/11

るんるん

28
以前、母が祖父方の話しをするとき「唐芋武士(からいもさむらい)が・・・」と少し自嘲気味な響きをもって語っていたような気もするけれど、本書に収録されている海音寺潮五郎さんの『唐薯武士』の言葉から感じるイメージは今までと違ったもので、読みすすめるうちに、次第に笑ってなどいられなくなった。貧乏でさつまいもしか食べられない弱々しい幼いお侍さんの誇りはどこからくるものなのだろうか。彼らを見送る友人の目線、家族の出陣を見送る女性の目線に胸が締め付けられる思いがした。2015/06/22

メタボン

20
☆☆☆ 冗長な作品が多かった中、良かったのは、朱文が所望した楠に彼が戻ってくることを期待し立札を立てる「立札・豊島与志雄」、弓の奥義を極め弓を忘れる「名人伝・中島敦」、釣竿をめぐる怪談「幻談・幸田露伴」、僧侶の懺悔「榎物語・永井荷風」、ひょっとこの格好のまま脳卒中で他界する「ひょっとこ・芥川龍之介」、再読で前回よりも理解が深まった「にごりえ・樋口一葉」、子供を次々となくす不幸にも健気な女「ある女の日記・小泉八雲」、武士の純情が意外にも女に響く「赤西蠣太・志賀直哉」。 2017/09/03

訪問者

4
中島敦「名人伝」、幸田露伴「幻談」、カルヴィーノ「月の距離」、稲垣足穂「山ン本五郎左衛門只今退散仕る」、永井荷風「榎物語」、樋口一葉「にごりえ」、魯迅「村芝居」と本巻も読み応えのある作品が多い。2023/06/30

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