ちくま学芸文庫
地中海歴史回廊

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  • サイズ 文庫判/ページ数 466p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480088635
  • NDC分類 293.09
  • Cコード C0122

内容説明

イベリア、マグレブ(北アフリカ)、プロヴァンス、イタリア、ギリシア、トルコ、シリア、そしてエジプト…。三大陸に囲まれた地中海世界は、「人類の歴史」という壮大なドラマが繰り広げられた舞台である。そのため、「行って、見て、そして考える人」は、どこへ行っても深い魅力のとりことなり、「もう一度訪ねてみたい」という誘惑に駆られてしまう。ここに収められたのは、そのような各地を折に触れてめぐるたびに、丹念に残した観察の記録の集成。半世紀におよぶ著者の地中海体験が、みごとに分類・凝縮されて語られる。それはユニークな文明論でもある。

目次

序章 三大陸の内海
第1章 イベリアの光と影
第2章 マグレブ再考
第3章 プロヴァンスの歴史を歩く
第4章 チュニジアからシチリア、そしてイタリアへ
第5章 ギリシアの日々
第6章 エジプトで暮らす
第7章 「歴史的シリア」の回想
第8章 東西をつなぐトルコ
第9章 八十にして、起つ
終章 文明をはぐくむ地中海世界―伊東俊太郎氏との対話

著者等紹介

牟田口義郎[ムタグチヨシロウ]
1923年、神奈川県に生まれる。1948年、東京大学文学部仏文科卒業。1949年~82年、朝日新聞記者として、中東特派員、パリ特派員を経て、論説委員。退社後、成蹊大学教授、東洋英和女学院大学教授を歴任。専攻は中東近現代史、地中海文化史。季刊「アラブ」編集長、中東調査会(財)、日本アラブ協会、日仏協会各理事ほか
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感想・レビュー

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tsubomi

7
2015.03.02-04.20:ギリシア、フランス、チュニジア、エジプト、シリア、スペインを中心として地中海文化の特徴、交流、そして侵略や宗教を巡る攻防の歴史を詳細に解説したもの。筆者が実際に自分の足で歩いた土地のことばかりなので、訪れたときに感じた空気や街の雰囲気などが伝わってきて、想像力を膨らませることができました。中東〜北アフリカ諸国が繁栄した過去の歴史を賞賛しつつも、途中でアラブ諸国が神秘主義に走って科学的研究が廃れてしまったことへも言及されています。地中海に対する愛と情熱が伝わってくる一冊。2015/04/20

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