ちくま学芸文庫
妖怪の民俗学

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 269p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480086990
  • NDC分類 388
  • Cコード C0139

内容説明

妖怪はいつ、どこに現われるのだろうか?妖怪の出てくる場所は決まっていて、特定の相手をえらばず、大勢の人間に対して何かを交渉しようとするという。―「都市の周辺」「たそがれ時」「若い女性」などはそのキーワードである。日本各地の調査と柳田国男・井上円了らの研究の再検討を通じて、様々な怪異現象を分析し、妖怪とは何か、妖怪のトポロジーとはどのようなものか、さらに都市空間の持つ魔性についても探究する。

目次

1 妖怪のとらえ方(柳田国男『妖怪談義』から;幽霊と妖怪 ほか)
2 化物屋敷考(枕返しと明かずの間;都市の化物屋敷 ほか)
3 妖怪のトポロジー(辻と境;橋と境 ほか)
4 都市の妖怪(通り悪魔と髪切り魔;都市型犯罪 ほか)

著者等紹介

宮田登[ミヤタノボル]
1936年、神奈川県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授を務める。その関心は民俗学にとどまらず、日本史学、人類学等、周辺諸学におよび、研究の成果は国内外で評価された。2000年に逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

或るエクレア

9
伊集院のラジオに先生が出ていたので読んでみた。怪奇現象が発生するファクターとして境界と若い女性という2つがあるらしい。また柳田国男と井上円了とでは妖怪の捉え方が全く違っていて面白かった。2016/12/10

7a

5
妖怪学二冊目。小松和彦の方のおさらいのように読んでしまったが、小松氏が柳田国男派なのに対して本著者は井上円了寄りな感じを受けた(引用が多く本人がどっちよりなのかは特に語られていないのであくまで印象)世界的には怪奇現象を起こすのは子供とされる場合が多いが、日本では主に女性であり明治大正の頃の下女の仕業であるとか、辻のもつ霊的な意味などが本書のテーマ。深堀はなく物足りないが、妖怪というより幽霊に焦点を当てているのが特徴。2018/08/17

ちる

3
「辻」とは、あの世とこの世の「境」である。そんな境界に、時折発生する不可思議な現象を、妖怪など絡ませつつ考察しているようである。都市伝説なんかが豊富に紹介されているが、あくまでも紹介止まりになっているように感じた。狐や狸の仕業だといわれる妖怪の具体像を、都会では若い女性を通じて拡大発散させている、という視点なのかな。境界と妖怪や、それに絡んだ女性の民俗など、もう少し掘り下げて考察しても良かったのになぁ。2013/11/27

6ちゃん

3
日本人の「不可思議」な現象に対する対処ということについて、妖怪がどのように扱われてきたかを事例を挙げて「こんなんじゃないかな?」とぼんやりまとめた本。何かすっきりしない内容で、まさに「妖怪」のようなとらえどころのなさ。中の「化物屋敷考」は面白かったので、その部分をも少し詳しく書いて地理と怪異現象の関係について全体をまとめられていれば楽しく読めたかも。2011/10/21

Ayah Book

2
「都市の周辺」「たそがれ時」「若い女性」などをキーワードに、妖怪とはなにかを民俗学的に解説する本。具体的な怪異現象の紹介が面白い。下働きの下女などがポルターガイストのような怪現象を起こしがちという部分を読んで、かつての女性はかなり鬱屈が溜まっていたのだろうな、と思った。2018/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/535205

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。