出版社内容情報
加計問題での勇気ある発言で時の人となった前文科省事務次官の前川喜平氏と、「ミスター文部省」と言われた寺脇研氏が、この国の行政から教育まで徹底討論。
内容説明
一人ひとりの生きる力をサポートするのが教育の使命。その思いのもと、どんな人でも、いつでもどこでも学べるよう改革を進めてきた二人の文部官僚。復古的なナショナリズムと、弱肉強食を放置する市場主義が勢いを増すなかで、加計学園の問題は起きた。この問題を再検証し、生涯学習やゆとり教育、高校無償化、夜間中学など一連の改革をめぐって、とことん語り合う。これからの日本、これからの教育を展望する希望の書である。
目次
第1章 「命がけ」の文部官僚
第2章 改革派の誕生
第3章 このクビと引き換えにしてでも…
第4章 国民のみなさんに、問いたいこと―加計問題と教育行政のゆくえ
第5章 人間の、人間による、人間のための教育
最終章 読者のみなさんへ
著者等紹介
前川喜平[マエカワキヘイ]
1955年生まれ。東京大学法学部卒業。79年、文部省(当時)へ入省。宮城県教育委員会行政課長などを経て、2001年に文部科学省初等中等教育局教職員課長、10年に大臣官房総括審議官、12年に官房長、13年に初等中等教育局長、14年に文部科学審議官、16年に文部科学事務次官を歴任。17年、退官。現在、自主夜間中学のスタッフとして活動
寺脇研[テラワキケン]
1952年生まれ。東京大学法学部卒業。75年、文部省(当時)へ入省。92年に文部省初等中等教育局職業教育課長、93年に広島県教育委員会教育長、97年に文部省生涯学習局生涯学習振興課長、2001年に文部科学省大臣官房審議官、02年に文化庁文化部長等を歴任。06年、退官。現在、京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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