内容説明
グローバル経済の拡大に取り残されつつあるといわれ続けてきたわが国の経済も、ようやく復調の兆しを見せ始めた。わたしたちは、改めてグローバル化する市場経済の現実を冷静に見つめなければならない。貿易、経常収支、為替レートなどの問題は、経済を理解するうえでの必須の基本事項である。本書では正しい国際経済学の見方を、グローバル経済の現実に即して解説する。
目次
第1章 グローバル経済の虚像と実像(グローバル経済を学ぶ意味;グローバリゼーションの光と陰;「グローバル資本主義の危機」は本当か)
第2章 貿易は何のためにあるのか(国際競争主義はなぜダメなのか;比較優位の考え方;貿易についての誤解を解く)
第3章 国際分業のグローバルな展開とその変貌(変貌する国際分業構造;国際貿易体制の過去と現在)
第4章 貿易黒字・赤字の正しい考え方(国際収支の見方;貿易不均衡はなぜ起きるのか;貿易黒字・赤字の誤解を解く)
第5章 「グローバル資本主義」の真実(国際通貨制度の過去と現実;国際通貨制度の行方)
著者等紹介
野口旭[ノグチアサヒ]
1958年生まれ。東京大学経済学部卒。同大学院経済学研究科博士課程修了。専修大学経済学部教授。専門は国際経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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