ちくま新書<br> 誇りを持って戦争から逃げろ!

ちくま新書
誇りを持って戦争から逃げろ!

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063090
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0212

出版社内容情報

憲法九条が改正されたら、庶民は無益な戦争に駆り出されなければならないのか? 否! そんな戦争からは堂々と逃げてやれ。庶民のためのマキャベリズムを説く。

内容説明

憲法九条を改正して、日本を「普通の国」にしよう、という意見が最近勢力を強めている。しかし、それは日本が「軍部の論理」の中に巻き込まれてしまう、きわめて危険な決断だということに多くの日本人は気づいていない。本来であれば、選択すべきは「武装中立」なのだが…。だが、たとえ戦争に巻き込まれそうになった場合でも、庶民には最後の切札がある。それはすなわち「逃げること」。逃げて、逃げて、逃げまくれ!その他、「戦争愛国心」と「応援愛国心」の区別から、脱政治イデオロギーのススメまで、「庶民派マキアヴェリスト」が説く庶民のための戦略思考本、ここに登場。

目次

第1章 庶民は騙されて戦場に行く
第2章 戦略思考から見た九条改正のリスク
第3章 「戦争放棄」は庶民の伝統
第4章 応援愛国心と戦争愛国心を混同するな
第5章 人間を虫ケラ以下にする「無限小の論理」
第6章 脱政治イデオロギーのススメ

著者等紹介

中山治[ナカヤマオサム]
1947年神奈川県生まれ。心理学者。慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。東大病院、川崎市心身障害センター、静岡県立女子短大、国際基督教大学教育研究所を経て21世紀日本研究所を設立。日本人の国民性、日本文化論に基づいた日本の社会変革についての研究を重ねている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェアー

12
面白くなかった。民衆の最後に行使できる権利として「逃走権」がある、という主張はいい。ただ、具体的にどう逃げるのかについてはほとんど言及がない。海外に逃げるとか、知人にかくまってもらうとか。お金がなくて、知り合いがいない人がほとんどだから大変なのに。貧困層は生活のために戦争にいかなければならなくなる。逃げられないひとたちをどうするのかを書かないと、この本はまったく意味をなさない。単なる政府の悪口を読んでも意味はない。2019/08/10

RED FOX

12
再再読。右翼→左翼からの庶民派マキャベリストいわく、アジア各地の戦乱から逃げてきて生まれた日本人だから、戦乱から逃げるのは恥でなくはお家芸。ただ別にこれを正論ととらえず考える刺激にしてほしいとの事。「切り捨て御免の武士道のどこが立派なのか。こちらが武器を持ち相手が丸腰ならいくらでもかっこいいことを言える…」「障害児施設を建てようとすると欧米とは比べ物にならぬほど高い割合で近隣住民から反対運動が起きる国が日本・・・」2018/03/24

おらひらお

0
2006年初版。著者の言いたいことは①武装中立と②戦争が起きたら逃げることの2点。ただ、武装中立については幕末・維新期に武装中立を企図した長岡藩の推移をみるとなかなか難しそう。戦争が起きたら逃げろというけど、どこへ逃げるのでしょうか? 途中で読むのをやめようと思ったが、最後まで読んだしまった自分に反省。ほかの人の感想も聞いてみたい。2011/05/20

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