ちくま新書
暮らしの和道具

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480063083
  • NDC分類 750
  • Cコード C0239

出版社内容情報

すり鉢、鉄びん、卸し金など、生活の中で磨き上げられた和道具は、使ってはじめて命が吹き込まれる。暮らしを支える道具を絵と文を交えて紹介する渾身の一冊。

内容説明

道具は作っただけでは完成ではない。使う人間がいて、はじめて命が吹き込まれる。すり鉢、茶筒、卸し金など、生活のなかで磨き上げられた数々の和道具は、使えば使うほど、生活に円熟した豊かさをもたらす。本書では、百種におよぶ和道具を紹介し、その使い方・作り方・歴史を解説する。消えかけた暮らしの道を辿ることによって、日本の生活が眩しげな光を放っていた旧きよき時代を見つめなおす。味わい深いイラストを交えながら綴る、暮らしをじっくり愉しむためのヒント。

目次

第1章 味わいを豊かにする道具(擂り鉢;お櫃 ほか)
第2章 料理を楽しくする道具(七輪;また板 ほか)
第3章 くつろぎを演出する道具(蚊帳;楊枝、歯ブラシ ほか)
第4章 便利で役立つ道具(爪きり;和鋏 ほか)
終章 職人の技と心

著者等紹介

遠藤ケイ[エンドウケイ]
1944年生まれ。自然のなかで手作り暮らしを実践しながら、日本全国、世界各地を訪ね歩き、人びとの生業や生活習俗を取材。子どもの遊び、野外生活、民俗学をテーマに、絵と文による執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

6
見過ごしがちなタイトルに魅かれた。「暮らしを楽しみ、遊ぶことは、人生の極意」(007頁)。そんな人生になっているだろうか、と反省。機能性と堅牢性(009頁)ある道具。スケッチも味がある。わさび卸しで味が決まる(055頁)。たかが卸し金ではない。味を決める道具なのだ。こうした道具が、日本人の味覚をつくり、器用な使い手を編み出してきたが、コンビニ食でゴミばかり出てしまうライフスタイルに変わってしまった。巨人の星で星一徹がちゃぶ台をひっくり返す、家父長の雷が落ちるのも時代錯誤だが、昭和の日本を彷彿とさせる。2013/07/27

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