内容説明
国際的に見て日本の教育水準は高いはずなのに、日本人の英語力が向上しないのはなぜだろう?中高六年間の英語教育が、結局のところ「大学受験」に照準を合わせているからではないか。「大学受験英語」とは、国際人を育てるという時代のニーズに合ったものなのだろうか。そんな疑問を前提に、センター試験をはじめとする有名大学入試問題を徹底検証する。過去問を読み解くことにより、最近の出題傾向や出題者の意図を的確に把握できることはもちろん、高学歴でも「英語で意味疎通できない」日本人の弱点が同時に見えてくる。受験生・大学生ばかりか社会人も必読の一冊。
目次
1 TOEICテストの検証(リスニング;リーディング)
2 TOEFLテストの検証(リスニング;リーディング ほか)
3 大学入試センター試験問題の検証(発音・アクセント問題;文法・語法・会話問題 ほか)
4 国立大学入試問題の検証(東大のリーディング問題;東大のリスニング問題 ほか)
5 私立大学入試問題の検証(早稲田の問題;慶応の問題 ほか)
提言 大学受験英語はどう変わっていけばいいのか
著者等紹介
井上一馬[イノウエカズマ]
1956年東京生まれ。東京外国語大学卒業。比較文学論を学んだ後、日米の文化・社会・教育などに重点をおいて作家活動を行なっている。『会話編・英語できますか』(新潮社)など、個人の英語教育の普及にも力を入れている
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