ちくま新書<br> 学校はなぜ壊れたか

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ちくま新書
学校はなぜ壊れたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480058218
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0237

内容説明

校内暴力、大学生の急速な学力低下、小学校にまで波及しつつある学級崩壊、凶悪化する一方の青少年犯罪など、教育問題はこの数年、解決のための手掛かりすら得られないまま、さらにその混迷の度を深めつつある。自由で個性的な人間を作ろうとして出発した戦後教育は、結局、肥大化し過ぎた「自己」を扱いかねている生徒を大量に生み出してしまった。戦後日本の急激な変化に翻弄された生徒と教師の変容を歴史的にたどり、学校現場で本当に起こったことの全体像を正確に描き出す。

目次

第1章 戦後日本の子ども観(子どもを見る視点;教師が教師だった時代 ほか)
第2章 危機の発端と正体(「個人」の時代の始まり;学校共同体の消失 ほか)
第3章 肥大する「自己」(消えた「外部」;「個」の日本的自立 ほか)
第4章 溶解する現場(生徒の「私」性と「公」性;リーダーたちの困惑 ほか)
第5章 教育の死(「荒れる」小学校;「消費社会的な子ども」 ほか)

著者等紹介

諏訪哲二[スワテツジ]
1941年千葉県生まれ。東京教育大学文学部卒業。埼玉県の高校教員となり、現在、川越女子高等学校教諭。「プロ教師の会」(埼玉教育塾)代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

カール

2
高度経済成長期から平成までの子供の「自己」認識の変化を、教員視点で考察し、学校制度の限界を見つめなおす。この本は、もう一度リバイバルされてもいい新書に思えた。20年前の本ではあるが、今だからこそもう一度読まれるべき本だと思う。確かに現行の学校制度には確かに多くの問題があるが、その一方で集団や制度を頭ごなしに否定する識者や世論にも違和感を感じていた。この違和感を読み解いてくれたのがこの本だ。子供たちの「自己」が資本主義の発展と共に内向きになり、集団ではなく「自己」の中で完結するメンタリズムが蔓延する。2019/07/30

しろ

1
現代の子どもは「消費社会的な子ども」であるという指摘は面白いな。学校に対する「客」として自らを捉える傲慢さは、消費行動の低年齢化が引き起こしているというのも納得がいく。いまの子供たちの「自由」の意味のはき違え方も、ここから来るものだと思う。2021/01/21

pocky

1
子どもが変わったと言われる時代。昔から現代の子どもを「農業社会的子ども」「産業社会的子ども」「消費社会的子ども」として説明されている。“自己”の認識の変化。少し古い本だけど、子どもの認識がこんなふうになってきたんだ、と知るにはわかりやすい本。2015/03/07

ぴょん

0
1999年に出版された本ではあるが、扱っている内容が「時代性」による子供たちの変化なので、12年経った今でも全く古くない。教育の現場で起きていることを俯瞰的に分析する視点を与えてくれる。もっと早く読んでおけばよかった。2011/12/25

mayumi

0
この本が出たのは1999年。今や会社が当時の学校のようだ。子供が何人かいる親世代になった今、仕事そっちのけの私語、朝一番からお菓子を食べ、まともな敬語も話せなず、ミスを指摘すれば謝る前に、人のすることだからミスがあっても仕方ないと言う。こんな親に育てられた子供がどんな大人になるのかなったのか、想像したくもない。2011/10/05

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