内容説明
年賀状から恋文まで。どんなに下手で誤りだらけの文章でも、そこには温かみがある。Eメール時代にこそ、胸の襞のこまやかさを伝えたい。短詩型文学にも通じる大衆小説家が、「義」「友情」「愛」「別れ」など六項目にわたり、手書きならではの“こころを伝える手紙の作法”を特別講義する。
目次
第1章 義の手紙
第2章 友情の手紙
第3章 愛の手紙
第4章 遊び心を“げえじつ”へ
第5章 別れの手紙
第6章 死に直面したときの手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ウチ●
3
著者が著してからやがて20年の月日が経ちますが、この間の手紙文化の衰退振りはもはや壊滅的。メールを始めとする電子的通信手段の発達によるところは致し方ありませんが、どうも、相手を思いやる気持ちの部分での国民的な衰退が進行しているのではないかと推測されます。本当に気持ちを伝えたかったら対面する。どうしても対面が難しい時の代替手段として「手紙」は発達してきたのだと思いますが、電子メールにはまだまだ「手紙」にとって代わるだけの「格」は備わっていないのだと考えております。せつない手紙を書けるような人に私はなりたい。2017/11/01
doahonomix
0
長文Eメールは、たった一行の直筆手紙にも若かない。2018/09/09