ちくま新書<br> 東郷平八郎

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ちくま新書
東郷平八郎

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480058089
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

日露戦争時の連合艦隊司令長官だった東郷平八郎は、日本海海戦に奇跡的な勝利を収めたあと、東宮御学問所総裁、陸海軍を代表する指導者として近代史に大きな足跡を残した。その生涯は、近代国家としての道を歩み始めた日本の運命を一身に体現したものとなった。一次資料をもとに英雄神話の背景を探り、東郷の実像とその時代を描いた本格的評伝。

目次

第1章 だれが東郷を有名にしたか
第2章 日露戦争以前の東郷
第3章 東郷がつくった日露戦争のシナリオ
第4章 昭和天皇の教育係
第5章 混乱の時代
第6章 東郷の神格化と死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

109
東郷平八郎についての伝記です。最近読んだ「日本海海戦の真実」という本でどちらかというと東郷についてはあまり評価しない感じでしたが、この本は比較的客観的に書かれていると感じています。ただか彼があまりにも年を経てからも海軍に影響を与え続けたために、マイナスの影響があったところまでは分析しておられませんでした。そこのところが若干不満が残りました。2016/02/26

ジュンジュン

8
まだ生きていたんだ…。学生時代、日本史の教科書を眺めていると、東郷平八郎が”聖将”と呼ばれ、「艦隊派」の象徴として再登場した時は驚いたのを覚えている。彼にとっては日本海海戦がハイライトだろうけど、その後の29年こそ、本書のハイライトだと言える。軍縮、統帥権干犯、五一五で動揺するなか、”元老”として影響力を行使する東郷。新兵器(飛行機や潜水艦)に関心を持つ東郷。英雄じゃない彼を見せてくれる。また本論からは逸れるが、明治憲法下では”リンクマン”として、元老がとても重要だったとの指摘は目から鱗だった。2021/11/10

大連屋@一介のオタク

3
東郷平八郎と言う名は、日本海海戦を連想させる。そして日本海海戦は「栄光」という記憶・歴史とともにある。 本書を読み終えた後に思うのは、東郷平八郎は聖将・英雄・忠臣という前に人間なんだなという当たり前と言えば当たり前な印象を持った。 明治維新から敗戦までのその七十七年間という大日本帝国の時代に、東郷は明治・大正・昭和と海軍軍人として勤め、最後には海軍と帝国に奉職するのではなく、を動かすというところまで到達した軍人東郷。 2014/10/13

兵衛介

0
「面白い本」ではない2008/09/15

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