ちくま文庫
さまよえる魂のうた―小泉八雲コレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 495p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480039934
  • NDC分類 934
  • Cコード C0197

内容説明

ghostlyとは何か?それは「神」をさす言葉で、「神聖」「神秘」にして「宗教的なもの」のことであり、さらには、人間の内面や魂を表象する「霊的なもの」をも指している、と八雲はいう。『妖怪・妖精譚』(ちくま文庫)が再話文学という形式を借りて、ghostlyの世界そのものを描いているのに対し、この『さまよえる魂のうた』は、八雲自身にとってghostlyなものとはなにかを綴った自伝エッセイや、「妖精文学と迷信」などの講義を収め、八雲文学の原風景とその思想的素地を明らかにする。『妖怪・妖精譚』の姉妹編ともいうべきアンソロジー。巻末には萩原朔太郎の「小泉八雲の家庭生活」を併録。

目次

第1章 私の守護天使―自伝的断片(夢魔の感触;私の守護天使;偶像崇拝;ゴシックの恐怖;ひまわり;星たち;幽霊;永遠の憑きもの)
第2章 赤裸の詩―文学の力(西洋文学における女性像;至高の芸術について;赤裸の詩;文学と世論;文学における超自然的なるもの;詩歌の中の樹の精;妖精文学と迷信)
第3章 生活の中の文学(生活と文学の関係;読書について;文章作法の心得)
第4章 ロマン主義の魂(シェイクスピア再発見;イギリス最初の神秘家ブレイク;自然詩人ワーズワス;コールリッジ、超自然の美学;ロマン主義なものと文学的保守主義;日本文学の未来のために)
小泉八雲の家庭生活(萩原朔太郎)

著者等紹介

小泉八雲[コイズミヤクモ]
1850‐1904。ギリシアのイオニア諸島のレフカダ島生まれ。父はアイルランド人の軍医補。母はギリシア人。ヨーロッパ、アメリカを経て、1890年来日。同年、小泉節子と結婚。のち帰化し、小泉八雲と改名。『日本の面影』『心』『怪談』など日本人の内面をつづった名作を残した

池田雅之[イケダマサユキ]
三重県尾鷲市生まれ、東京育ち。早稲田大学社会科学部・大学院教授(比較文学・文化)。国際言語文化研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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いちはじめ

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「私の守護天使―自伝的断片」と題した第一章が興味深かった2004/11/21

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