ちくま文庫
志ん朝の落語〈3〉遊び色々

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  • サイズ 文庫判/ページ数 444p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038739
  • NDC分類 913.7
  • Cコード C0193

内容説明

「狼にはヨイショがきかない」。「愛宕山」の口演で口にしたくすぐりは、観客の度肝を抜き、満員の劇場が床ごと一尺も持ち上がったようなどよめき笑いが起きた。志ん朝の明るさと工夫が冴えわたる「遊び色々」の巻には、「愛宕山」「寝床」「三枚起請」「居残り佐平次」「蔵前駕篭」「五人廻し」「干物箱」「付き馬」「羽織の遊び」「花見の仇討」他全十二編を収録。各話に編者による解説を付す。

目次

愛宕山
寝床
三枚起請
佐々木政談
居残り佐平次
蔵前駕篭
五人廻し
干物箱
付き馬
羽織の遊び
お茶汲み
花見の仇討

著者等紹介

古今亭志ん朝[ココンテイシンチョウ]
昭和13年、東京生まれ。32年父の古今亭志ん生に入門して朝太で前座。34年二ツ目。37年志ん朝を襲名して真打となる。落語以外に演劇人としてもその才能を発揮した。出囃子は「老松」。名実ともに当代随一の噺家であったが、平成13年10月1日、没

京須偕充[キョウストモミツ]
昭和17年、東京生まれ。ソニー・ミュージック学芸プロデューサー時代に三遊亭円生「円生百席」の録音を手がけ、録音を渋っていた古今亭志ん朝が、唯一その高座の録音を許した
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感想・レビュー

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キジネコ

43
読んで見て、聞いて、笑った。20席をYouTubeで探しながら並行視聴・読了した楽しい経験。ですがジェンダーを廻る世界の良識・公徳の様変わり、風向きに古典の廓噺、もはや禁忌か、高座にかけにくい噺になっていくのかも知れないと片方で思う。下手の度を超す義太夫語りの旦那が巻き起こすスプラッターな騒動「寝床」に爆笑。絶滅した≪鼻たれ小僧≫の知恵「佐々木政談」を先ず推します。動画資料の年代がまちまちで亡くなる1年程前の高座の志ん朝の姿と声の衰えに、暫し絶句する経験も致しました。えー?うん えー?うんの名調子。老松。2021/06/07

toshi

7
「愛宕山」、「寝床」、「三枚起請」、「佐々木政談」、「居残り佐平次」、「越前駕籠」、「五人廻し」、「干物箱」、「付け馬」、「羽織の遊び」、「お茶汲み」、「花見の仇討」。 廓噺を中心に集めた巻。2015/12/12

kishikan

0
おお、志ん朝の居残り佐平次。いいねぇ!僕は志ん朝の佐平次を聞いていると、「幕末太陽傳」というフランキー堺主演の映画を思い出してしまう。この映画昭和30年代の映画で、居残り佐平次のキャラを使いながら品川心中や三枚起請、お見立ての古典落語満載の映画、この「遊び色々」もとても良いけど、もし関心があれば映画「幕末太陽傳」も是非見てください。

0
口述筆記で志ん朝のリズムを思い出しながら読む。こんなときだからこそこの軽さが有難い。2011/03/22

いちはじめ

0
僕はどちらかというと廓噺はあまり好かない方なので、「五人廻し」や「居残り佐平次」といったレパートリーの入ったこの巻はやや敬遠気味だったのが、読めばそれなりに面白かった2006/05/05

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