ちくま文庫
ウルトラマンの東京

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038043
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0174

内容説明

東京名物であった怪獣にウルトラマン。毎週日曜夜7時になると出現、ビルを破壊していた昭和40年代。その中でも、亡霊怪獣シーボーズ、落書きから生まれたガヴァドン、哀しい運命のジャミラなど、記憶に鮮やかな傑作の数々を作りだした実相寺昭雄が、当時のロケ現場を再訪しながら、かつて怪獣たちが暴れまわった風景をさがし求めるウルトラマンの東京散歩。元本を改訂した決定版。

目次

第1章 生まれ故郷は円谷プロ―旅のはじまり
第2章 ルーツはちっぽけなステージ―科特隊本部へ
第3章 撮るなら夕暮れ―多摩川に出没宇宙人
第4章 来訪したのは地底人―都心赤坂壊滅
第5章 満を持して新宿副都心へ―ジャミラは怒った
第6章 のんびりした地方ロケ―旅烏願望
第7章 撮ったはずの夢の島?―空から落ちた粗大ゴミ
第8章 浦島太郎の玉手箱―星の伝説
第9章 聴くも涙の子守唄―怪奇大作戦の夜ひらく
第10章 よく来たもんだ宇宙人―ちゃぶ台の前にメトロン星人
第11章 ウルトラマンは世田谷に舞う―旅のおわり

著者等紹介

実相寺昭雄[ジッソウジアキオ]
昭和12年東京生まれ。中国青島で育つ。青島での幼少期に金森馨(のちに舞台美術家)と出会い、大きな影響を受ける。早稲田大学卒業後、TBS入社。テレビ演出部を経て、映画部に転属、円谷プロへ出向。「ウルトラマン」などの特撮作品を監督。その後、フリーとなる。映画、舞台、CM、文筆など幅広い分野で活動している。現在、東京芸術大学演奏芸術センター教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

67
実相寺昭雄監督が自ら手掛けたウルトラシリーズ東京ロケ地を散策。古き良き東京を振り返ります。市電の話しやロケのお話し、懐かしい様な監督のスケッチ。変わり行く東京を寂しい思いで見つめ嘆く監督の眼差しは、それでも何だかとても温かく、世田谷の夕空にはウルトラマンが飛翔し、多摩川の星空にはカヴァドンが居る、そんなウルトラの夢が続く事を願っている様でした。「みんなに、ウルトラ様の御利益がありますように...」と。2017/08/25

keroppi

30
「ウルトラマン」や「怪奇大作戦」等のロケ地や円谷プロの後をたどる東京散歩。私の住んでいる近くがいっぱい出てきて、あーこの辺で撮っていたんだと感慨もひとしお。「ウルトラ怪獣幻画館」で集められている絵も多く挿入されている。(モノクロなのが残念)電車の絵も多く、「昭和電車少年」との記述とだぶるところも。郷愁に満ちた楽しい本だった。この本を持って散歩してみようかな。2017/05/02

む~とん♪

14
ウルトラマンシリーズを手がけた実相寺監督がかつてのロケ地を巡る話し。正直なところ、そんなに面白いものでは無いのだろうなと思って読み始めたのですが・・・楽しい♪残念ながら「怪奇大作戦」は見たこと無いのでピンと来ないところもありますが、当時のロケの話が楽しい!文章も読みやすいし、途中の挿絵も綺麗!ウルトラマン好きで無いと根本的に読むのがつらい作品かとは思いますが(笑)、ちょっとでも興味ある方&当時の日本の様子を知りたい方にはお勧めの1冊かも???と思います♪2019/06/25

makimakimasa

6
ケンプラッツ(日経アーキテクチュア)というサイトの紹介で知った本。TBS出身の演出家が、かつて監督したウルトラシリーズのロケ地を訪ね歩き、当時の風景と撮影秘話を懐古するエッセイ。初代マンだとジャミラ、セブンだとメトロン星人が有名。ティガも何話か撮っているらしい。『怪奇大作戦』は知らなかった。場所的には、都心だと新宿や赤坂、郊外だと川崎など多摩川方面、あとやはり円谷プロのある世田谷界隈、小田急沿線が多い。自分の馴染みある町だと石神井公園が出てきたが、荒川方面の下町はウルトラとは縁遠いといった指摘もあった。2016/09/28

のらましの

5
マン、セブン、怪奇大作戦等が創られた街を、実相寺監督が再訪する。 実相寺監督の円谷作品や昭和時代への想いが沢山詰まっていた。 この本を読みながら実際のロケ地を散歩すると、子供の頃に憧れたウルトラの世界が、現実とリンクして楽しかったり、消えてしまったロケ地に寂しさを覚えたり。 個人的には世代となる、ティガやダイナについても触れてくださっているのが嬉しい。2019/01/14

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