ちくま文庫<br> ノラや―内田百間集成〈9〉

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ちくま文庫
ノラや―内田百間集成〈9〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480037695
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

『猫は煙を気にする様である。消えて行く煙の行方をノラは一心に見つめている。…「こら、ノラ、猫の癖して何を思索するか」「ニャア」と返事をしてこっちを向いた。ノラはこの頃返事をする。』(「ノラや」より)。百間宅に入りこみ、ふいに戻らなくなったノラ。愛猫の行方を案じ嘆き続ける「ノラや」を始めとして、猫の話ばかりを集めた二十二篇。

目次


梅雨韻
白猫

立春
竿の音
彼ハ猫デアル
ノラや
ノラやノラや
ノラに降る村しぐれ〔ほか〕

著者等紹介

内田百間[ウチダヒャッケン]
1889‐1971。小説家、随筆家。岡山市の造り酒屋の一人息子として生れる。東大独文科在学中に夏目漱石門下となる。陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学などでドイツ語を教えた。1967年、芸術院会員推薦を辞退。酒、琴、汽車、猫などを愛した。本名、内田栄造。別号、百鬼園(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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