ちくま文庫<br> おんなたちの町工場

ちくま文庫
おんなたちの町工場

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  • サイズ 文庫判/ページ数 233p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480036292
  • NDC分類 366.38
  • Cコード C0195

内容説明

日本の最先端技術を支える町工場。しかし、その町工場は男たちだけのものではなかった。「粋な旋盤工」小関智弘が訪ね歩いた町工場のおんなたち。機械工、CADの設計士、手帳屋、仕立て屋、印刷工…男社会にもまれ、時代にもまれた彼女たちが、明るくたくましく生きる姿を絶妙な筆致で描き出す。

目次

まだ見ぬ女性たちよ―まえがきにかえて
草の匂いのする女工さん―本田はなさん
つつましい豊かさ―三上久さん
「ひとつぼ君」はわたしの機械―阿部悦子さん
おんなの細腕・井桁の支柱―中西世津子さん
定年知らずのめおと工場―西山紀子さん
CADに挑む青春―奥山理恵さん・安達美幸さん
働けば、八起き―植松愛子さん
掴みボクロのしあわせ―須山ゆき子さん
何かをやりとげてみたかった―田部井洋子さん〔ほか〕

著者等紹介

小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年生まれ。町工場の旋盤工として50年近く働きつづけている。一方、作家活動をつづけている。主な著書に『大森界隈職人往来』『春は鉄までが匂った』『町工場・スーパーなものづくり』『粋な旋盤工』『鉄を削る―町工場の技術』などがある
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感想・レビュー

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kishikan

1
町工場というと、日本の産業を底辺で支えてきたなくてはならない存在。でも、町工場に働く職人の高い技術がもてはやされるけど、実はそんな職人達を支える工場のおかみさんがいることを忘れてはならない。この話は、作家であり旋盤工としていくつもの工場を流れ働いてきた小関さんが、陰となって支えてきた女達を見事に描いた実話。こういう人たちにこそ光があたって欲しいと思うのだが・・・。

志村真幸

0
 1994年に現代書館から出た単行本の文庫化。  もともと『母の友』に連載されたもの。  町工場の女性たちを訪ね歩いたルポルタージュだ。中小の町工場は男たちの世界のように思われがちだが、意外と女性も多く、立派に旋盤を操ったり、設計に携わったり、印刷工として働いていたりするのだ。  対象となっているのは、何十年も働いてきたベテランの女性たち。  いずれも苦しくつらい思い出をもっており、機械による怪我も少なくない。しかし、町工場だからこそ、仕事に誇りをもっているからこその強さがある。  感動的だ。 2020/05/21

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