ちくま文庫<br> 猟奇文学館〈2〉人獣怪婚

ちくま文庫
猟奇文学館〈2〉人獣怪婚

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480036124
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

時に蠱惑的に、時におぞましく、時に哀切に、この世では決して許されることのない情欲に身を浸した人と獣たちとの壮絶な恋。美女と野獣、つるの恩返し、オシラサマ伝説など、童話や民話などの形で古くから語り継がれてきた異類婚姻譚の現代版傑作短篇集。暗く不気味なエロティシズムが、息苦しいほどの熱を帯びて解き放たれる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

18
いわゆる異類婚姻譚を集めたアンソロジー。期待していたほどインモラルは感じはなく、むしろ人獣の交歓を耽美的に、あるいは哀愁的に描いた作品が多かった。中勘介「ゆめ」、宇能鴻一郎「心中狸」など、佳作揃いではあるが、まあアンソロジーとしては及第点か、と思っていた矢先に読んだ皆川博子「獣舎のスキャット」のド外道っぷりには思わず柏手を打った。いろんなところでその評判は聞き知っていたが、精緻なプロットと畳みかけるような畜生オチの破壊力は、なるほどたしかに名人芸。これこれ、こういうのを待ってたんだよおれは。ゲヒヒ。2012/08/04

Kouro-hou

14
猟奇テーマなアンソロジー集2冊目。獣婚がテーマだと思って入手後に獣姦(汗)だと気づいたのは秘密。人気の無い場所に何故かいる美女を食いに行ったら食われましたという直球モノや、姫に惚れた変態エロ狸の斜め上の純愛?物語のようなビーンボール、鬼畜外道一直線や夢オチ、ちょっとイイ終わり方風まで様々。またお相手の種族が多彩で12編全部違うよ!いろいろあるモノですね! お相手が野郎の場合はそのまま突進してくるが、お相手が女性の場合は美女に化けてくる事が多い、という解説は興味深いです。2014/05/07

半殻肝

9
妖しくエロティックな香り漂う、異類婚姻譚ものアンソロジー。お相手は、魚、鯨、宇宙人、蛇、蟻、狸、獏、幻獣、鶴、インコ、豚と、変り種もなかにはチラホラ。赤江瀑「幻鯨」、宇能鴻一郎「心中狸」、椿實「鶴」、皆川博子「獣舎のスキャット」の四編が好み、特に皆川女史の作は至極ゾクゾクさせられた。PINK FLOYDの「デブでよろよろの太陽」を巧みに伏線に織り込みつつ、風通しの悪い雰囲気の中、XXをXXXしてしまうというデロデロな背徳感たっぷりの内容に仕上がっていて、これがデビュー直後の作とは…改めて恐れ入ってしまう。2012/08/02

blue_elephant

8
猟奇文学館の第2集目は、異類婚姻譚の短編集。他の作家達の短編に比べたら、阿刀田高氏の「透明魚」の爽やかで美しいこと。この短編集でも赤江瀑氏、皆川博子氏が贔屓目に見ても惹き込まれる。初めて読む村田基氏の「白い少女」と椿實氏の「鶴」が素晴らしかった。特に椿實氏、とても短い話だったけど、目の前に広がる奥深い醜悪さにざわざわしながらも惹かれずにはいられない。他の作品も読んでみたい。2021/01/03

すけきよ

6
神話やお伽噺の中では異類婚姻譚は普通なように、こちらもタブーが感じられず、幻想的な短篇が多い。もっとストレートに獣姦もの(あら、下品)と汚穢を期待してたんだけどなぁ。そんな中でお気に入りは、「鶴」と「獣舎のスキャット」。「白い少女」も悪くなかったんだけど、ちょっと違うんだよな。「獣舎のスキャット」はまさに読みたかったのはこれ(笑)様々な意味でおぞましくて最高。2009/02/13

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