内容説明
犯罪実話、ウェスタン、心正しい少年の成功物語、そしてミステリー…20世紀、ぺらぺらに紙に印刷されたさまざまなヒーローたちがアメリカ中を熱狂させ、やがて忘れ去られた。彼らの系譜をたどれば、「アメリカはなぜいまのアメリカになったのか」が浮かびあがってくる。低い視点で眺めるアメリカという壮大なシリアス・コメディは、我々自身の精神史を映し出す鏡だ。
目次
1 「探偵小説の父」が遺した名探偵
2 ダイム・ノヴェルズの先駆者
3 大衆ヒーローの誕生
4 オール・アメリカン・ボーイの夢
5 アメリカ版「切り裂きジャック」は女だった
6 大衆作家と犯罪ミステリー
7 探偵小説の黎明期
8 短編ミステリーの揺籃期
9 O・ヘンリーをミステリーとして読もう
10 アメリカのホームズたち
11 聖書を持った辺境の騎士
12 西部の男は、いつハードボイルド私立探偵に変身したか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋良
7
いわゆる大衆文学、後世にほとんど残っていないけれど当時は一世を風靡したアメリカの小説とその人物を紹介する本。見事に読んだことあるものがなかった。作品は人間の普遍性よりもアメリカ人の国民性、「アメリカ的なもの」を扱っているので、真に理解することは日本人には難しそう。2018/07/12
うたたね
1
うーん。基礎知識がないと、ついていくのが大変。。。(汗)とりあえず、勢いにおされつつ読了。2013/10/20
psdstar
1
アメリカの大衆ヒーローのガイド。主要書名一覧も載っているので参考にしていくつか読みたいと思う。”大衆読物とは、結局のところ、自分で夢さえ見ることのできない人々に、あらかじめパックされた大量販売の既製品の夢を運ぶ媒体なのだ。”2012/11/03
慧
0
★★1/22009/04/18
慧
0
★★1/22000/02/16