ちくま文庫<br> 平行植物

ちくま文庫
平行植物

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784480034359
  • NDC分類 974
  • Cコード C0197

内容説明

世界最高の絵本作家である、レオ・レオーニが豊かなイメージで作りだした驚くべき植物群!完全なる空間に棲息する“植物である前にことばであった植物たち”が絵とともに本の中から浮かび上がる。虚実おりまぜながら組み立てられた不思議な世界。ウミヘラモ、タダノトッキ、プリズムソウなど、図版多数!日本平行植物学会推薦。

目次

第1章 平行植物とはなにか
第2章 起源をめぐって
第3章 形態について
第4章 タダノトッキ
第5章 森の角砂糖バサミ
第6章 カラツボ
第7章 グンバイジュ
第8章 キマグレダケ
第9章 アリジゴク
第10章 アネモネ
第11章 メデタシ
第12章 キチガイウワバミ
第13章 ツキノヒカリバナ
第14章 夢見の杖
第15章 ユビナリソウ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うめ

13
人の持つ、名付け、の力。言葉の可能性を感じることが出来る本。何より平行植物の日本語名が面白い。2015/02/06

うなぎ

12
脱落。駄目だ、ちょっと合わなかった。見たかった植物の説明にいく前の100ページ近い解説もけむに巻かれるような難しいよく分からない単語や言い回しで、平行植物の種類の生態も全体的にフワフワして全然読み進められなかった。降参です。ただ平行植物の平行はパラレルワールドの意味っぽいのと、触ると白い粉塵みたいに消えてさわれないから詳しい生態が調べにくいのと、色は黒ばかりというくらいしか分からなかった。2020/03/20

ヒダン

12
1970年頃から盛んになった平行植物についてのイラスト付き調査論文(1976年)。我々の外部としての日常世界ではなく我々の内部と結びついているような異質の現実にいる平行植物は植物性、即ち有機性のある一面を見れるのに触れず、組織や器官がないという特徴を持つ。まず導入と理論的背景のレクチャーがあり、以降はタダノトッキ、森の角砂糖バサミ、マネモネ、夢見の杖など具体的な平行植物の生態について記述している。理論部分は植物らしさとは何かについての議論が面白い。具体例では平行植物が現れる神話や伝承に趣がある。2016/07/26

おりすと

4
レオ・レオーニといえば絵本の『スイミー』のイメージですが、一部界隈で“奇書”とさえ言われるこの本を著した方でもあったとは。 平行植物と呼ばれる実在性の朧な植物群、それら発見のエピソードや人との関わりの歴史を、様々な論文や書籍、民話などの引用を踏まえつつ紹介した本。挿絵も学者近影や写真、スケッチなど多様です。普通には触れられず、写真に映らず、しかも神出鬼没という奇妙な植物が実際に存在したらさぞ学会は混迷するでしょうが、なるほどそんな黎明期のやり取りも書かれていて、暫し平行世界の植物学会を堪能しました。2018/10/08

redbaron

3
オオツキヒカリを写した日本製『ダコン』のカメラの優秀さがわかったw 絵ではなく文で幻想を魅せる本(挿絵もありますがw)塀の向こう側の植物を探しに行こうっと。2014/06/22

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