ちくま文庫<br> 男はつらいよ 〈2〉 リリー篇

ちくま文庫
男はつらいよ 〈2〉 リリー篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 464p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480033826
  • NDC分類 912.7
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツキノ

8
最初の3作分は映画を観てから読む。最後だけ残していて、こちらは映画の前に読む。なんか、じーんとしてしまった。寅さんは、いまも旅をしている。2019/12/28

sawa

4
★★★★★ 歴代のマドンナの中でも、やっぱり寅さんにはリリー。ケンカっぱやくて、啖呵きって、優しくて、歌が上手くて、とっても綺麗。寅さんがリリーに大きな会場で歌わせたいと語る場面と、病気になったリリーを沖縄までお見舞いに来た寅さんが、「よしよし、寂しかったんだろう、一人で。もう大丈夫だ、俺がついてるからな」と慰める場面は、電車の中でも泣いてしまった程(旅のお供に寅さん)。あの四角い顔で言うからいいんだよな。すぐケンカして、すぐ仲直りして、すぐ一緒に飲んで笑っちゃう、そんな2人が理想。2012/08/07

鯉二郎

3
生涯独身の寅さんが、もっとも親しかった女性は間違いなくリリーだ。そのリリーが出演した4回分のシナリオが収録されている。二人は網走で出会い、函館で再会、メロンをめぐって大喧嘩したこともあった。病気のリリーを見舞いに寅さんは沖縄に飛び、晩年は奄美大島でしばらく二人で暮らす。そして、最新作「お帰り寅さん」が公開された。巻末の解説で浅丘ルリ子がリリーにこう言わせる。「寅さん、私よ、元気にしてる。今どこを旅してるの?」。最新作では寅さんのその後は明かされないが、「リリーはいつまでも寅さんの帰りを待ってます」。2020/01/01

Vijay Deva

0
シリーズの最終作で、寅さんは阪神大震災で新長田にボランティアに来ていた。最初から失うもののない寅さんみたいな人は、災害に強い。リリーさんとの所帯も結局は曖昧なままだけど、一年ぶりに立ち寄った復興の街で「みなさまお疲れ様でした」と言う超越した物言いがいい。何かと疲れる世間に足場を持たない寅さんと浮き草みたいなリリーさんとの出会いと別れの繰り返しを描く四作品を集めてる。傑作あい相合傘も収録。2016/04/19

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