内容説明
国家の消滅あり体制の崩壊あり、まさに世界が爆裂したような1989‐91年。冷静な歴史眼とあふれる好奇心でこの世をとらえる知的興奮にみちた文章…。時に海底ケーブルの断面に「現在」を考え、またラテン文学から漢文に思いを馳せる。常識にまみれた日常に意表をつく一閃がひらめく。
目次
草野心平追悼
領土なき国家
ラテン文と漢文
歴史の時間軸
殺人産業大繁盛
ディス・コミュニケーション
軍隊廃止国民投票
私の七月十四日
二葉亭四迷氏と堀田善右衛門氏
スポーツと宗教、あるいは擬似宗教 〔ほか〕