内容説明
「これでおれの、人生への出発点が狂ったようだな。うん、確かに狂ったんだ」。イキでライブで泣けて、抱腹絶倒の、精神の奔放さがそのまま文章になった類まれなる本。名・性格俳優が語る、“ガキ”の頃からのエピソード、戦前の日本映画界、そして怒り心頭の戦争、「日本帝国の糞ったれ。あ、いけねえ、鉛筆が折れてしもうたがな…」。死後なお“モノホンの”天才ぶりを披露する究極の言文一致、タイちゃん節に驚け。
目次
幼年期
弟
女郎買い
役者への道
青春時代に
四谷物語
前夜
京都にて昭和15年
日本の軍隊
幕間
捕虜
総括して言えば
解説 殿山さんのこと(吉行/淳之介)
文庫版解説 一発モンのナマ(町田/町蔵)