内容説明
母原病、登校拒否、家庭内暴力…、親子の問題はひとすじなわではいかない。100歳の親の面倒をどうやって見たらよいのか、頭を抱える80歳の子の悩みも深刻だ。親になるとは何か?子であるとはどういうことか?根本にさかのぼって考える、なだいなだ流親子論。
目次
第1章 動物の親子
第2章 人間の親
第3章 めぐりあいと別れ
第4章 親子の関係と社会
第5章 ある親たち
第6章 文化と親子
第7章 親子の理解
第8章 親子と教育
付章 親の目・子の目
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CBF
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(★★★☆☆) 登校拒否、家庭内暴力…親子の問題はひとすじなわではいかない。親になるとは何か?子であるとはどういうことか?根本にさかのぼって考える、なだいなだ流親子論ー。 あとがきで著者自身も書いてたけど、40年前に書かれたとは思えない内容。現代病みたいなものかと思ってたけど、当時から子供の自殺や不登校って問題になってたんだ。いつか自分が親になったら読み返してみたい一冊。 『むしろ親子だからこそ、理解しあうことが他人同士よりむずかしい、と考えていたほうがよいのだ。』2021/08/14
bittersweet symphony
1
子育て・親子関係を家族制度の変遷から検証した、ある意味現在主流の考え方の本です。ただ、単行本初版の発行年が1973年なのでかなり先駆的な内容ではないかなと思います。社会制度で支えないとうまく成り立たない子育て・親子関係っていったい何なんだと思いつつ、この状況から抜け出す方策があるわけでもなし、出来る事をやるしかないのですが…。2005/03/02
カルマンGT
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なだいなだってひとは、世の中の常識と言われていることをうのみにせず、自分でしっかり考えようと言っているように思った。文庫版の本人のコメントにもあるが、1973年に書かれたものとは思えないほど、今日における問題の解決に対する方向性が多く示されている非常にためになる。それが親と子というテーマで語られているが、作者や時代やジャンルが異なっても同様の示唆を与えてくれた本のひとつだと思う。2012/03/06
たなかか
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有り様をまなんだかな?2003/12/08