ちくま文庫<br> ファンタジーの文法―物語創作法入門

ちくま文庫
ファンタジーの文法―物語創作法入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 347p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480024817
  • NDC分類 909
  • Cコード C0137

内容説明

物語はどこにでもある。眠っているだけ。目覚めさせるには「ファンタジー」を働かせればよい。でも、どうやって?著者はそのための数々の「技術」を治開する。それは同時に現代の教育に対する不信の表明であり、子どもたちの想像力を培い創造力を育むことこそ、これからの社会を作り出していくための必要条件であることを訴えている。

目次

池に落ちた石
「チャオ」ということば
ファンタジーの二項式
「電灯」と「靴」
もし…なら、どうなるだろう
レーニンの租父
任意の接頭辞
創造的誤謬
古いあそび
ジョズエ・カルドゥッチの有効性
「五行戯詩」の構造
なぞなぞの構造
ごまかしのなぞなぞ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

43
子どもの自由な想像力&創造力を育むという趣旨だけど、創作入門としても参考になった。「ファンタジーの二項式」など。著者の作品の裏側も覗けた。「こういう発想で生まれたのか」と。岡本太郎にも通ずる「誰でも創作はできる!」というメッセージ。海外だと大学で文芸創作的な学部があるみたいだけど、日本は文学部という漠然とした形であまり機能してない気がする。専門学校は私も通ったけど、全般的に文学というよりは商業的養成の意図が強い。サッカーがボール一個でできる様に小説は紙と鉛筆だけで創れる。もっと身近になればいいと思います。2015/12/06

吟遊

6
細かいセクションに分かれて、ロダーリ流の物語ーー童話創作法が語られる。コラム集のようだ。思想史にもそれなりに詳しいことがわかる。2016/04/04

ペミカン

5
「猫とともに去りぬ」以来気になってこちらを。あのタイトルは翻訳者さんのGJだったみたいだけど、、とにかく愉快な視点が盛りだくさんで読んで楽しかった。特に前半・・・寝床で作り話をしてくれた母のことや、自分の息子たちが読んであげる本に変な合いの手を入れてきたことなどを思い出して、暮らしの潤いに飢えていた自分自身に気がついた。いい読書でした ロダーリさんありがとう!!2023/07/08

刳森伸一

4
タイトルからファンタジーを主眼に置いた物語の創作論だと思っていたけど、少し肩透かしを食らった感じ。確かに創作論という側面もあるものの、どちらかと言えば、物語の創作を通して子供たちの創造力を養うための教育論的な側面が強く、そのため、記載が少しまどろこしい。とはいえ、為になることも多く、有益な読書ではあった。2018/06/13

白米

4
言語学と教育論。でも難しすぎず、ロダーリの作品を読んでいるとさらに面白く読める。創作ゲームはやってみたい。教育に携わる人は、是非とも読んで欲しい。ロダーリは、まだ読んでいない話がたくさんかるから、読みたいなぁ。イタリア語を勉強したい。2015/06/30

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