内容説明
子ども義太夫語りの豊竹豆仮名太夫として、寄席に出演したのが6歳のとき。ついで落語家に転じ、三遊亭円童を名のって初高座をふんだのが9歳。文字通り“寄席育ち”の六代目円生は、寄席の世界の雰囲気を色濃く身につけていた。その魅力、情緻をきわめた語り口が、ファンにはいまなお忘れがたい正札付きの出囃しとともに鮮やかによみがえる、円生落語の独演集。
感想・レビュー
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綾野理瀬(Ayano Lise)
4
志ん生が豪放、文楽が職人としたら、圓生は端正な話し方で、好感が持てた。いつか本物の寄席に行ってみたいが、新作より古典が好きなので(奇抜さより、古典落語をいかに語るか、演出の巧みさに関心がある)、古典落語が掛かるときを選ばなければ。2015/08/29
kinoko-no
1
妾馬の人情噺はよいな。大坂の落語、三十石(さんじっこく)のサゲがシュール。2013/11/08
甲斐祐貴
0
らくだ、へっつい幽霊、文七元結etc 円生のらくだは好きです。 文七元結は志ん朝の方が好きかな。2018/06/12