ちくま文庫<br> 江戸へようこそ

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ちくま文庫
江戸へようこそ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480022868
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0121

出版社内容情報

江戸人と遊ぼう! 北斎も、源内もみ〜んな江戸のワタシラだ。江戸人に共鳴する現代の浮世絵師が、イキイキ語る江戸の楽しみ方。
【解説: 泉麻人 】

内容説明

江戸人と遊ぼう!北斎も源内も京伝も、みんな江戸のワタシらだ!!江戸人に共鳴し、彼らに新たな生命を吹き込む現代絵師が、ワクワク、イキイキ、しみじみと江戸を語る。吉原、春画、戯作、粋…。中島梓、高橋克彦、岡本蛍各氏との対談も併せて収録。江戸の雰囲気に浸っているうちに、いつしか江戸人に…。

目次

ありんす国だより―吉原について
きもの対談 不自由のすすめ(中島梓)
よっこら、すうすう、はあはあ―春画について
みちのく対談 江戸人のテレビ(高橋克彦)
真があって運のつき―戯作について
黄表紙を続む『金々先生栄花夢』
つかず、はなれず、ユラユラと―粋について
こたつ対談 東京最後のおめでた人間(岡本蛍)
特別付録「乙好太郎駄弁居眠胡散噺全」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

254
吉原と浮世絵と戯作から、江戸の本質を浮き彫りにする。「傾城に真があって運のつき」―遊客たちは遊女に「真」を求めながらも「真」を巧みにかわしてゆく。「本気」は野暮なのだ。浮世絵のキーワードもまた「有体に描きては興無きものなり」―ここでも本気はやはり野暮。杉浦日向子さんは、ほんとうに「いき」な人だった。江戸の「いき」と「いなせ」の継承者にして体現者だった。春画の見方も彼女に教わった。そうなのか。触って楽しむものだったのか。価値観が変容を要求する。目からウロコのエッセイであるとともに、失われた江戸を懐かしむ。2015/07/08

優希

108
面白かったです。江戸の風俗で遊ぼうという意思が伝わってきました。江戸の人たちを好奇心旺盛且つ粋に描き出していて、その空気に浸っているうちに一緒に江戸の空気の中にいるような気分になりました。江戸にふらっと遊びに行って、お土産をもらった感覚に陥ります。江戸がますますマイブームになりそうです。2016/12/04

小梅

92
杉浦日向子さん、生きていたら還暦かな? 泉麻人の解説で、杉浦日向子さんは西武新宿線の武蔵関に住んでいたらしい。学生の頃に、すれ違ってたりしたかもな…2019/01/10

メタボン

42
☆☆☆☆ 杉浦日向子が荒俣宏の妻だったとは知らなかった。博学夫妻だったんですね。早すぎる死が残念すぎる。もっともっと江戸に対する考察を深めて紹介してほしかった。ありんす言葉が島原弁から来ていること、遊女の手練手管、心中の意味合い、春画の世界など興味が尽きなかった。何よりも徳川春町の金々先生栄花夢という黄表紙が奥が深くて面白かった。対談は雑駁な放言という感じで今ひとつ。2020/06/20

Roko

37
江戸のことが大好きだから、もの凄く勉強したけど、大好きなところもあるけど、今の方が便利なことだってあるから、決してその時代に暮らしたいと思ってるわけじゃないという杉浦さんのスタンスが、キッパリしていてとても心地よいんです。杉浦さんは、江戸に対するノスタルジーではなく、「江戸の精神」を愛したからなんだという所がいいんだろうなぁ。2023/12/03

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