ちくま文庫<br> 東京百話〈天の巻〉

ちくま文庫
東京百話〈天の巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 516p
  • 商品コード 9784480021014
  • NDC分類 914.6

内容説明

今、人びとの熱い関心をよんでいる、ワンダーシティ・TOKYO。そこでは、震災復興から戦災、高度成長へと時代がめまぐるしく変化していく中で、街と人びとの織りなすさまざまなシーン、さまざまなドラマが演じられていた。昭和の東京について書かれた名エッセイ(短篇小説)を選りすぐり〈天〉〈地〉〈人〉の3冊にまとめるアンソロジー。―本巻〈天の巻〉では、〈大道〉〈見せ物〉〈食べ物〉〈カフェ〉〈色街〉〈博物誌〉〈お化け〉〈夢〉など、東京の都市空間でくりひろげられる劇的なるものを集める。

目次

1 大道の上で
2 見せ物・娯楽
3 食べ物ばなし
4 カフェ・飲み屋
5 色街・赤線
6 あの店この店
7 博物誌
8 お化け・夢

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬養三千代

6
博覧強記って種村季弘さんのことだ。知らない人物が多数いた。網野菊、鳥海青児、野口冨士夫、上司小剣、森泉笙子、飯田美稲、秋山祐徳太子、鈴木志郎康、奥本大三郎、野尻抱影、瀧口修造。なかでも瀧口修造の「夢三度」どなたか舞台化してくださらないかなぁ。昭和の東京の奥深さ、泥臭さがなんとも言えない。戦前の色町の様子も。蕎麦も、幽霊も面白かった2020/03/13

AR読書記録

4
「昭和の東京像を、詩、小説、随筆、ルポ、研究論文のような多様なジャンルから、それも商品ばかりを選んでアンソロジーに」「東京が多様性の怪物であるなら、その怪物の日常についての記録を編んだ」3冊組の1。目次で著者を眺めているだけでも、すごく時代と空気がわかる感じで、よいわぁ。今はないもの、自分が実際には知らない年代のことが多いとしても、やはり今の東京を知ったうえで(東京に住んだうえで)読むと趣きが深い。2018/04/08

emerkita

0
ずっと手許に置いて少しずつ順不同に読んでいた三冊、「地」の最後まで行ったのでまとめて更新2014/02/16

けよ

0
尾辻克彦のそばの話、種村李弘の砂糖をガメようとする話、武田百合子の不味いオムレツの話などが特に好き。街や生活の描写がそれぞれの書き手の人柄を反映していて、くすりと笑える話が多い。2010/10/17

三月★うさぎ

0
岡本かの子の「鮨」がなかなかいい。さすが種村先生セレクト。つくづくうとれしい本。2009/09/01

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