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内容説明
裁判の真実がここにある。青色LED裁判準備書面掲載!この不条理を見よ。
目次
第1章 今回の裁判結果がもたらす影響とは(金額の多寡よりも重要なこと;和解したことは今でも納得していない ほか)
第2章 私が発明した青色LEDとは(四〇四特許は青色LEDの基本技術だ;四〇四特許には代替技術などない ほか)
第3章 日本の司法制度は腐りきっていた(裁判では公平と正義が貫かれるべきだ;国民主権の日本で裁判も国民のためにある ほか)
第4章 これからの日本が心配だ(四年間の裁判を振り返って;資源のない日本が生き残っていくには ほか)
著者等紹介
中村修二[ナカムラシュウジ]
1954年、愛媛県生まれ。徳島大学工学部電子工学科卒。79年、日亜化学工業株式会社に入社。開発課で、半導体の研究開発を開始。93年、20世紀中には不可能といわれた高輝度青色発光LEDの世界初の実用製品化に成功。その業績に対して、本田賞、朝日賞、仁科賞、ベンジャミン・フランクリン・メダルなど、国内外で数々の科学賞を受賞している。2000年2月より、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授。工学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しょうたろう
3
裁判の様子が細かく書かれていた。日亜化学側は中村先生の404特許は重要ではないことをいろんな手を使って立証してくる。凄いです 笑2012/05/01
新垣政人(PN)
1
青色発行ダイオードのキーテクノロジーを開発した中村修二氏による、日本の司法への疑問と不信を赤裸々に語った裁判録である。氏の発明によって 日亜化学は莫大な利益を得たにもかかわらず、対価があまりにも過少だったためにはじまった裁判である。日本の司法が正義・真実・公正ではなく利益衝量を優先させる姿勢に対して痛烈に批判してる。まだ怒りがおさまってないせいもあってか、かなり日本に悲観的になってるようだった(笑) しかし、理系科学者・研究者軽視の風潮はたしかにみられるし長期的にはかなり日本にとって深刻な問題になるであろ2011/07/22
のぶ
0
実は中村さんと同じ時期に私も同じ東京高裁で裁判やってました。でもかたや青色ダイオードという大発明にかかわる(大幅縮小の結果としても)数億円規模のもの、それから見ればこちらは金額で言えば瑣末な額の個人的な争いだったのですが、まあその経験からでも、裁判所のスタンスが中村氏が本書を通じて指摘しているように妥協を引き出せばOKみたいな芯の通らないやり方であることには共感できます。彼がごめんと謝っているのはこの国の将来に関してですね。彼の責任ではないにせよ技術に挑戦する若者の士気低下の問題、これは深刻だと思います。2013/02/01
しーふぉ
0
青色発光ダイオードの発明者。発明の対価を巡って裁判が大きなニュースになったので、知ってる人も多いのでは。一審で約800億受け取れるはずがニ審では8億での和解という決着になってしまったことについて…最初にお金じゃないんだって言ってるんですが、終始お金について述べています。自分もお金好きだけど、他人が800億受け取れるはずが8億になってしまったと恨み言聞くのは苦痛でした。2012/04/14
えーてる
0
☆☆☆2009/01/04