内容説明
会計指標は「企業価値向上」のベンチマークとなる。株価に比べて、景気動向に大きく左右されず、企業が十分にコントロールできる指標である。企業は適切な会計指標を目標に掲げることで、自社の向かうべき道筋を明らかにできる。一方、投資家をはじめとするステークホルダーも、その企業が何を目標としているのか、目標水準は妥当なのか、その実現によって本当に企業価値が向上するのかを、具体的に検証することができる。本書では、多くの企業が採用している10の会計指標を、豊富なケーススタディをもとに読み解く。
目次
企業価値を創造する会計戦略―企業はなぜ会計指標を目標に掲げるのか
ROE―株主のための投資収益性の指標
ROA―総資産に対する投資収益性の指標
ROIC―特定事業にフォーカスした投資収益性の指標
売上高営業利益率―企業の存在意義を実証する収益性の指標
EBITDAマージン―設備投資の影響を除いた純然たる収益性の指標
フリー・キャッシュフロー―企業価値の最大化をもたらす指標
株主資本比率―企業の安全性を評価する指標
売上高成長率―既存事業にフォーカスした成長性の指標
EPS成長率―株主を向いた成長性の指標
EVA―資本コストを組み込んだ企業価値算定の指標
会計指標の選択とポートフォリオ―企業価値の向上を目指して
著者等紹介
大津広一[オオツコウイチ]
株式会社オオツ・インターナショナル代表。米国公認会計士。1989年、慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。米国ニューヨーク州ロチェスター大学経営学修士(MBA)。株式会社富士銀行にて営業店と国際資金為替部に所属後、バークレイズ・キャピタル証券にて株式デリバティブのアナリストを歴任。その後、ベンチャーキャピタルにて、ベンチャー企業への投資・育成業務、およびベンチャー企業の経営企画担当部長として、経営企画、事業開発、財務管理に従事。2003年、株式会社オオツ・インターナショナルを設立。経営戦略(専門は金融、教育、ソフトウェア)や会計・財務に関わるコンサルティングに従事。また、国内大手メーカー、金融機関、流通、サービス、外資系企業などに対して、アカウンティング(財務会計、管理会計)、コーポレート・ファイナンスのマネジメント教育講師を務める。東京医科歯科大学大学院非常勤講師、グロービス・マネジメント・スクール講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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sab
TadashiK
鉄路のほとり
yuji1123
kaeru_onou