出版社内容情報
世界の大変動は、これからクライマックスを迎える!
明日を知るために、われわれが今日何に取り組まなければならないかを示した慧眼の書。
知識社会の到来と知識労働者の興隆、情報の進展、グローバル経済の出現など、
社会の根底で起こりつつある大変動を予見し、明日の社会のかたちを見通した
世界的ベストセラー、待望の新訳。
かってドラッカーは、社会の根源的な変化、すなわち断絶が起こりつつあることを警告した。
だが、当時ドラッカーが予見し、今なお進展を見せる巨大な断絶がある。
知識社会の出現と知識労働者の台頭である。
ドラッカーは、知識の生産性が、これからの経済全体の生産性、競争力、成長の鍵になると
指摘した。事実、その通りのことが起こっている。
当時よくわからなかったことも、いま読むならば、深く実感し、学ぶところは多い。
このたび、翻訳を新たにして本書を世に送り出す意味が、そこにある。
内容説明
知識社会の到来と知識労働者の興隆、情報化の進展、グローバル経済の出現など、社会の根底で起こりつつある大変動を予見し、明日の社会のかたちを見通した大ベストセラー、待望の新訳。
目次
第1部 起業家の時代(「継続の時代」の終わり;誕生する新産業 ほか)
第2部 グローバル化の時代(グローバル化した市場;深刻化する途上国問題 ほか)
第3部 多元化の時代(多元化した社会;多元社会における組織の理論 ほか)
第4部 知識の時代(迫りくる知識経済化;変わる仕事 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yasutaka Hori
4
初版は1960年代。こちらは新盤として83年にドラッカーが多少追記したのかな?当時の社会的課題に目を向けている本書。結果的に全体的に抽象度があがり難易度が高かったです。今で言う、Structural Shiftに近いと思う。第二次世界大戦までは継続の時代であったが、60年代はもはやその継続が通用せず社会に歪みが起きていた。この頃から初めて( と言うのが驚きだけど)知識というものが意味を持つようになった。その中で過去の「継続」による教育で歪みが起き、断続=根本的構造シフトが起きつつあった医学は進歩する。2020/05/12
ぷるぷる
2
ドラッカーの言う地殻変動の時代は1970年頃に始まり2020年頃まで続くそうだ。本書はその変動の始まりの時期に書かれたもので時代は何周りもしているのに今でも感銘する。生産性の向上のみが生き残る方法で知識社会の到来とマネジメントの必要性の3つが特に心に残った。69年の作品だからドラッカー60歳の時の著作。油の乗り切った印象。読み応えたっぷり。お腹一杯になれました。岩崎弥太郎と渋沢栄一に対するドラッカーの評価が極めて高く調べてみたくなりました。知識社会に自分が生き延びることができるのか?という不安もちょっと…2011/10/20
hisashi
2
当時にしてみれば時代を見通した慧眼の書だったのだろうけど、今読むとあまりぴんと来なかった。個々の言葉には含蓄のあるものが多々あったけれども。2011/08/31
flat
1
1969年に書かれた本だが2017年の現在になって読んでも古いと感じない。時代が移り変わりパッケージが変わっても中身は変わらないという事なのだろうと思う。そして本書の中で書かれた問題は相変わらず解決されていないものが多い。難しいもんだ。2017/09/30
コぺル
1
たぶん、この本の半分も理解できなかった。だけど、ドラッカーの先見の目にはただ驚くばかり。「知識を扱う者は、知識の未来にまで責任を持たなければならない」という言葉は心に刺さった。2011/04/16