内容説明
瞬時にして潰えた“幻の楽土”。敗戦は彼女らにとって、新たな「戦争」の始まりであった。開拓移民のたどった痛恨の足跡。
目次
1 証言 命あるかぎり(満州の荒野に果てる命を救われて;二つの祖国をもつ子供たちとともに;八路軍に助けられ、夫とも再会;日本への道は遠く;“満州帰り”に周囲の目は冷たく;大陸の花嫁にあこがれて;満州で果たせなかった開拓の夢を実現;中国に4人の分身を残して;“残留孤児”と32年目の再会;子らを日中友好のかけ橋に ほか)
2 ルポ「満州移民の村」を歩く(“開拓”から「開拓」へ―大日向村の場合;“開拓責任”を引き受けて―泰阜村の場合)
3 座談会 女が平和を創る
4 解説“教育県長野”と満蒙開拓―日中友好・世界平和の糧として