ウジェーヌ・アジェ回顧

ウジェーヌ・アジェ回顧

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  • サイズ B5判/ページ数 228p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784473016201
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

内容説明

19世紀未から20世紀初頭にかけての30年間に、パリとパリ郊外を撮影し、およそ8000枚の写真を残した孤独の写真家アジェ。歴史的建造物、教会、古い街並、中庭、店先、室内、庭園、街角の人々など、失われゆく「古きパリ」を彼は克明に記録しました。アジェの記録に徹した透明に眼差しは、当時流行した絵画主義写真とは全く異なる、写真だけがもちえる世界を提示したのです。アジェは、生前は認められることなく世を去りましたが、その偉業はアメリカ人写真家ベレニス・アボットによって後世に伝えられ、やがて近代写真の先駆者の一人と称されるにいたりました。本書は、東京都写真美術館をはじめ、アジェ自身が写真を納めたパリ市歴史図書館や、カルナヴァレ博物館、イル・ド・フランス博物館、そしてアボットのコレクションを継いだニューヨーク近代美術館から200点にのぼるプリントを選び、アジェの全貌に迫るものです。

目次

ウジェーヌ・アジェ―開かれゆく20世紀のパリ
ベル・エポックの残像―ウジェーヌ・アジェとその時代
図版(パリとパリ郊外―セーヌ、街並、室内、庭園、街角の人々、植物、ルーアン)
パリ市歴史図書館所蔵のアジエの写真に関する分析

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

6
買い直したので再鑑賞。現在を物質に定着し残すという写真の本態に思いを馳せる。そこに幻想や詩が生じることについても。2016/11/07

misui

4
19世紀末から第一次世界大戦までの間、ベル・エポック期にパリの記録写真を撮り続けたウジェーヌ・アジェ。構図が決まりまくっているとはいえ、作家性を極力排したそのこと自体に強い意思が宿っているような写真で、場末や市井の人々まで撮っているのがポイント。記録者の眼差しとともに、観光地や有名人ばかりでない奥深いパリの風景が浮かび上がってくる。評伝によればアジェ自身は不遇の一生を送ったとのことでなんともいえない気持ちに。2014/07/25

yukkomom

1
アジェの生き様…… 彼がいなかったら、昔の本当のパリがきえていたかも。 ブロック単位で写真を引き取った図書館もすごいけど。 ショーウインドウの写真、存じ上げてる芸術家さんと同じ構図に見えて仕方ない………2013/07/02

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