ことばの地理学―方言はなぜそこにあるのか

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ことばの地理学―方言はなぜそこにあるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784469213607
  • NDC分類 818
  • Cコード C3080

出版社内容情報

川や海の交通網、家族制度、人口密度など、多彩な視点から方言を分析し、「土地」と「ことば」の結びつきの謎に迫る。

大西 拓一郎[オオニシタクイチロウ]

内容説明

「カタツムリ」の方言分布は本当に同心円か?柳田国男の方言周圏論で有名な「カタツムリ」「マイマイ」「ツブリ」等の分布も、ていねいに検証してみると疑問点が…。川や海の交通網、家族制度、人口密度など、多彩な視点から「土地」と「ことば」の結びつきの謎に迫り、方言研究の新たな地平を切り拓く。

目次

序 「方言はなぜそこにあるのか」
第1章 川をのぼった「言わん」の「ん」―方言と塩を運んだ川の道
第2章 もうけ話はことばを伝えない―サカイと海の道
第3章 せめぎ合いで変わった活用―山の攻防
第4章 太陽がノボラサッタ(お昇りになった)、花がサケル(咲くことができる)―山の思考
第5章 家に「おられる」父親との隔たり―敬語と家族制度
第6章 九州と東北のタケカッタ(高かった)―人口とことば
第7章 「おら、行くだ」と「おめえ、行くずら」―「いなか」のことば
第8章 なぜ方言はあるのか
第9章 ことばの地理学

著者等紹介

大西拓一郎[オオニシタクイチロウ]
1963年大阪府生まれ。東北大学文学部卒業、東北大学大学院文学研究科修了、国立国語研究所教授。専門は方言学・言語地理学。2010年より生活拠点を長野県に移し、富山大学・信州大学と共同で富山県や長野県でフィールドワークを行い、生活者・言語使用者の思考・感覚に根ざした方言ならびに方言分布形成の要因・過程の解明に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

26
方言はなぜそこにあるのか?この素朴な問から事を発し、方言の起源、場所的な考察など著者の研究の成果がわかりやすく解説されています。方言は一定の地域で通じるかとから地理的な考察が話の中心かと思っていましたが、実は歴史の解明でもあったんですね。もっと言うと、言葉と人間の活動との関係について地理的な空間を考えることで、人間の存在を探求することにつながっていたのです。+マッピングすることで何が見えてくるだろうか?2017/08/22

HMax

11
結構専門的で、小ネタを期待した私には少し難しかった。「さかい」の伝わった経路の説明で、儲け話は言葉を伝えないというのが、本当に?と不思議でした。 「ヒーさま(日様)のぼらさった」というのが、なんか懐かしい感じ。うちのおばあちゃんは、「そらそーとなんでんな、おひーさん、しずまはんの、はよなりましたなあ」と、よおゆうてました。2017/02/26

海星梨

7
面白かった。中弛みというか、中の方は専門的すぎてあんまり興味が湧かなかったけど、最終章が柳田國男の周圏論の否定という超トガってクール。どこでも言葉は変化するし、交流があればどこへでも伝播する。使うかどうかはそのコミュニティの人次第。一律的な規則ではなくて、その言葉時代の歴史と背景がある。業界用語やネットスラングも一種の方言だよねえ。地理的な距離よりも現代社会には別の距離が基準になってきるから、そういう観点の研究が出てきたら面白そう。2023/01/13

乱読家 護る会支持!

7
動詞の否定形。西日本は「言わん」「言わへん」の「ン」、東日本は「言わない」「言わねえ」の「ナイ」。線引きは、長野、岐阜、山梨。「せやさかい」の「サカイ」は、北前船ルートで東北の沿岸部に広がった。「行くダ」の分布。愛知、静岡、長野の「ダラ」と「ズラ」の分布。などなど、、、方言の研究は、一人一人にヒアリングしていかないといけないので、大変な労力がかかりそう。そして、テレビの影響か、学校教育の問題か、急速に方言は失われていっているようですね。私としては「知らんけど」の分布を調べて欲しいですう〜2017/01/12

センケイ (線形)

6
前から興味があった方言の話。実はイメージよりもその成因が複雑で、川を辿って来たなど、当時の人の暮らしを独特の形で反映しているようだ。逆に言えば、方言から当時の生活が推論できるかたちにもなっているということだ。なるべく認知資源を節約するべく起こる言葉の変化も、ある程度一般性があると分かって興味深い。著名あるいは人口の多い方言を網羅していく内容ではないが、このようなことばと周辺事項との関係が多面的に続き、興味の広がる内容だ。2018/12/25

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