目次
観点
密儀とその叡智
密儀の光に照らしたプラトン以前のギリシアの賢者たち
神秘家としてのプラトン
密儀の叡智と神話
エジプトの密儀の叡智
福音書
ラザロの奇跡
ヨハネの黙示録
イエスの歴史的背景〔ほか〕
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861年‐1925年。オーストリアに生まれる。ウィーン工科大学に学んだのち、ワイマール版ゲーテ全集の自然科学編の編集を担当。その後、ロシアの神秘思想家H・P・ブラヴァツキーの神智学運動に加わり、1912年、アントロポゾフィー(人智学)協会を設立。1914年には、スイス・バーゼルにゲーテアヌムを、さらに1919年には、ドイツ・シュトゥットガルトに「自由ヴァルドルフ学校」を創立。その業績は今日、神秘学・精神科学のみならず、教育、医学、農業、芸術などの分野でも多大な影響を与え続けている
西川隆範[ニシカワリュウハン]
1953年、京都市に生まれる。青山学院大学仏文科卒業、大正大学大学院(宗教学)修了。その後ゲーテアヌム精神科学自由大学(スイス)、キリスト者共同体神学校(ドイツ)に学ぶ。シュタイナー幼稚園教員養成所(スイス)講師、シュタイナー・カレッジ(アメリカ)客員講師を経て、日本アントロポゾフィー(人智学)協会理事
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感想・レビュー
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レートー・タト
5
「圧巻」の一言を書き添えたい。ざっくり言えば、まず永遠の自我の輪廻転生、密儀の意味を中心テーマに据えたギリシアのあらゆる密儀・哲学・神話が取り上げられる。次に仏陀の生涯との比較でイエスの生涯が取り上げられ、秘儀参入者がある種の典型を象る人生を送ることが示される。そして福音書・黙示録についての見解が述べられた後、公教的な基督教の特徴や歴史が語られる。二百頁に満たない小冊子にこれだけの広範囲な事柄が取り上げられているのに、その各々の記述が創意工夫に富んでいて、叡智の火花を散らしているかのような読了感が残った。2013/10/18
青い向日葵ෆ*
0
キリストの古代の秘儀を調べてる中で、色々な資料を漁ったけど一番読みやすく、解りやすかったのが、この本かもしれない。2014/06/20