内容説明
ロジャーズ、マズロー、ロロ・メイなどのヒューマニスティック心理学を下敷きにし、老子、荘子、禅仏教、夏目漱石など、東洋思想や日本人の生き方からカウンセリングを見直し、日本のカウンセリングを探し求めて、身心一如の「ニュー・カウンセリング」にいたる。病理よりも健康の心理学を求め、文化と教養をカウンセラーの必要条件とみなす、ユニークなカウンセリングが提示される。『新訂・カウンセリング』を全面的に改訂した。
目次
1 本書を読む前に
2 カウンセリングとは何か―カウンセリングについての誤解と論争点
3 わが国の近代カウンセリングの発祥
4 アメリカの近代カウンセリングの発祥
5 カウンセリングの人間観―人間存在の本質
6 カウンセリングにおける人間理解
7 カウンセラーの条件と東洋の思想
8 ヒューマニスティック心理学の観点
9 身心一如の「ニュー・カウンセリング」
付章 「カウンセラー・テスト」作成の過程と実施の結果について