目撃者の証言

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  • サイズ A5判/ページ数 265p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784414302639
  • NDC分類 327.62

内容説明

目撃者証言の信ぴょう性をとりあげた本書は、人間の知覚と記憶についてのこれまでの心理学的研究に認知心理学的な理論づけをおこない、それが法律的問題とくに刑事事件の証人をめぐる捜査・公判上の正当な法の手続きにどのような意味を持つかを述べている。心理学者として法廷で証人に立ったことのある著者自身の経験が織り込まれた本書は、具体的で分かりやすく、専門の枠をこえて広い範囲の読者に大きな問題提起をしている。

目次

第1章 誤認
第2章 目撃者証言の影響力
第3章 事件の知覚
第4章 記憶における情報の保持
第5章 記憶からの情報の検索
第6章 記憶研究における理論的問題
第7章 人の識別
第8章 目撃者の証言能力の個人差
第9章 目撃者の供述に対する誤った信頼感
第10章 目撃者と法曹制度
第11章 実際の殺人事件―ガルシア訴訟事件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新橋九段

2
内容としては古いが基本的な知見が揃っている。人間の記憶は様々な要因で容易に変動しうる。2018/02/13

shostakovich

1
記憶術ほどに思い出す技術が注目されることはまずない。しかし脳にとって「記憶すること」と「思い出すこと」は1セット。記憶は単なるデータの集積で、脳に蓄えているだけでは意味がない。本書は、「思い出し方」によって、脳に蓄積された記憶が、いか様にも歪められてアウトプットされることを様々な実験や実践(取調べや裁判での証言)によって剔抉する。例えば、「その車はどの位のスピードで『激突/衝突/接触』しましたか?」と核心となる言葉を微妙に替えるだけで、目撃者から50%も異なる数値を引き出すことが可能となるのだ!2009/02/06

ゼラニウム/フウロソウ科

0
図書館にない2023/08/11

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