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内容説明
ベンヤミンゆずりの政治と芸術の内在的連関、古代や中世から近・現代までの自由な時間の往還、ここには、哲学、美学、詩学、言語学から、神学、政治学、法学、さらには医学史や生物学にまで及ぶ思想家の仕事のすべてがある。アガンベン28歳、恐るべき処女作。
目次
第1章 このうえなく無気味なもの
第2章 フレンホーフェルとその分身
第3章 趣味人と分裂した弁証法
第4章 驚異の部屋
第5章 「詩についての判断は詩よりも価値がある」
第6章 自己を無にする無
第7章 剥奪は顔貌のごとく
第8章 ポイエーシスとプラクシス
第9章 芸術作品の根源的構造
第10章 メランコリーの天使
著者等紹介
アガンベン,ジョルジョ[アガンベン,ジョルジョ][Agamben,Giorgio]
1942年生。パリ国際哲学学院などを経て、現在ヴェローナ大学教授。哲学・美学
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生。京都大学総合人間学部教授。西洋美術史
岡部宗吉[オカベソウキチ]
1976年生。京都大学大学院博士課程在籍。音楽史
多賀健太郎[タガケンタロウ]
1974年生。大阪大学大学院博士課程在籍。哲学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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SQT
2
芸術作品が論じられる際、鑑賞者視点のみが取り上げられている。製作者側からするとどうか、という点を含めたとき、芸術とは?→趣味人という概念が生まれてきた(17c)が、芸術家はもともと趣味について考えていなかった(ミケランジェロとパトロンの関係)のであり、趣味概念の普及が、芸術家(天分)と趣味人(教養主義)をより分け隔てていくことになり、その結果として芸術作品のなかに敢えての悪趣味がみられるようになる(モリエールなど)。ヘーゲルによると芸術は素材と形式の一致からなり、その作品は芸術家そのもの↔︎鑑賞者との分裂2018/06/08
hsm
1
第六章「自己を無にする無」のみ読了。2009/11/05
とまる
0
極限に達することで根源を露出する芸術。著者と題だけで衝動買いをして、面白くて つい喉越ししか分からないような読み方をしてしまった。再度、じっくり噛んで行きたい。2011/04/05