内容説明
天賦人権論に着目した民権家、西洋に学びつつ作品創造に情熱を傾けた文学者や画家など、時代の精神を洞察した知識人とその思想。
目次
第2章 自由民権運動とその思想(承前)(植木枝盛と自由民権・天賦人権;馬場辰猪と『天賦人権論』;加藤弘之(その二)―天賦人権論から社会ダーウィニズムの見地へ
福沢諭吉(その二)―明治十四年から十八年頃の時事評論)
第3章 西欧美学・芸術論の導入と日本文学(二葉亭四迷とベリンスキー―父と娘との対話;中江兆民とE.ヴェロンの美学―あわせて坪内逍遙「美とは何か」について;森鴎外とE.V.ハルトマン―あわせて逍遙「小説三派」「梓神子」をめぐる論争について)
第4章 明治期絵画の新たな展開(岡倉天心と新時代の美術思想―日本美術の発見と再生;高橋由一の美術思想―日本西洋画の開拓者として)
第5章 近代法の継受と法思想の展開(その一)―幕末から民法典の成立の頃まで
著者等紹介
岩崎允胤[イワサキチカツグ]
1921年東京に生まれる。北海道大学教授、一橋大学教授、大阪経済法科大学教授を歴任。一橋大学名誉教授
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